クラシックギター 個性的な音色を生むブレーシングの世界♫【銀座本店 4F クラシックギター】
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/a3c3ecff52198f4b8bcd68a448b4eeca.jpg)
ブレーシングの世界
クラシックギターの表板は3mm程度の厚さしかなく、40kgに迫る弦の張力から割れや変形が起きないようにするために、 裏面にはブレーシング(力木=ちからぎ)という棒状の補強材が貼られています。
ブレーシングは表板の振動を押さえてしまうため、あらゆる製作家はそのブレーシングの形状、数量、貼り方などの研究を行いながら、それを逆手に取った音色と強度の両立を求め試行錯誤を繰り返して来ました。
ギターの音量や音色は、形や材質など色々な要素で大きく変わります。 クラシックギター製作家が理想の音を追求する上で、人知れず研究に研究を重ねている要素のひとつがブレーシングを中心とした表板の裏側なのです。
知る人ぞ知る音色の秘密を探るべく、山野楽器では通常目にすることのないギターの内部に、小型カメラを入れ撮影をして参りました。
伝統的なブレーシング構造の作品から現代の製作家による画期的な手法まで、内部画像と動画にて、音色の違いを視覚的にも感じ取っていただけるのではないでしょうか。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/567a6ed4c99701fdcf02324bf81552b6.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/dd633c1ee6459743fa1e89a53bcfece5.jpg)
Arcangel Fernandez(アルカンヘル・フェルナンデス)
2011年に引退したスペイン・マドリッドの巨匠アルカンヘル・フェルナンデスの作品。ステージでの演奏に耐える音の遠達性と色気のある音色は、まさにスペインの芸術。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/605cfa4be332623294e066546f76520a.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/10f5d42488a6ea1454160eb52eb7620a.jpg)
Hermann Hauser Ⅲ(ヘルマン・ハウザー三世)
1800年代からドイツでギターを製作しているヘルマン・ハウザー家、三世の作品。 豊かな低音や伸びやかな音で、世界中の演奏家に愛されています。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/79779d24cb44ae76f04c71f5d7c91ed9.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/650e270d51d1be3e3f456e0524d92b6d.jpg)
Antonio Marin Montero(アントニオ・マリン・モンテロ)
現在90歳を越えるスペイン・グラナダの現役製作家、アントニオ・マリン・モンテロの作品。 繊細さと音量を兼ね備えたその音色は「光と影」と評されます。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/fd25863f48b398816991295b26ca2c39.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/4b1819f8c60c1900a77e300747e71f01.jpg)
Hugo Cuvilliez(ユーゴ・キュビリエ)
「ラティスブレーシング」という構造を取り入れた、フランスの製作家ユーゴ・キュビリエの作品。 非常に薄い表面板を「ラティス」や「ワッフル構造」と呼ばれるブレーシングで補強、 一般的なブレーシングのギターを超える豊かな音量が生まれます。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/604ee21309eb56617717014eb49368ba.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/b280947b1e40a9083f7394b1dfedec6f.jpg)
Philip Woodfield(フィリップ・ウッドフィールド)
海外の一流ギタリストも使用する、イギリスの製作家フィリップ・ウッドフィールドの作品。 美しいラティスブレーシングと極めて薄い表板を持つこの作品、音量・表現力を兼ね備えた現代最高峰の性能と言っても過言ではありません。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/dac0ff1a83c57c4f777e1bb46d1959de.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/f9609ea7fed8cc84c28bddd480e17341.jpg)
桜井 正毅
海外での人気も上がり続けている日本を代表する製作家の一人、桜井正毅の作品。 音響データを集積し、計算し尽くされた表板構造は、5本のブレーシングと、部分的な音の突出を押さえる役割を持つ 丸いバランサーが配置されいています。環境を問わず優れたパフォーマンスを発揮します。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/c44a7285c015196e16cc98a76288737d.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/27b03be09f2812fb7c2adaea407d6880.jpg)
今井勇一
寡作であり市場に出回ることが少ない、国内有数のベテラン製作家今井勇一の作品。 シンプルなブレーシングから発する音色は、国内外問わず聴いた人の心を捉えています。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/bdf133275947de7a6c2e338482c0fe7e.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/25c9a6a4bfbaac6aa5e20eb14ea38293.jpg)
黒澤 哲郎
スペインの伝統的製作技法から新しい製作技法まで幅広いポテンシャルを持つ製作家、黒澤哲郎の作品。 ラティスブレーシングの本作品、現代的な作風ながらどこかスペインの味わいを感じさせます。
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/6e493adfab37743942fb66ec2ecbc93b.jpg)
![](https://www.yamano-music.co.jp/wp-content/uploads/2023/08/3ba274200713dbc97ba546f1d48674a8.jpg)
中村 玄太
唯一無二の感性と拘りを持つ若手人気製作家、中村玄太の作品。 独自の美的感覚で創作される作品は、クラシックギターの新たな可能性を予感させます。
山野楽器本店クラシックギター売り場では、ビギナー向けから希少なビンテージ作品まで、
数多くのクラシックギターを取りそろえております。
クラシックギターのラインアップはこちら>>>
※内部は広角レンズで撮影しているため、実際の形状とは異なります。
※一部のビンテージの楽器には内部に修理跡があります。
※展示・販売中の楽器はラインアップよりご確認ください。
お問い合わせ
山野楽器 銀座本店 4F クラシックギター
TEL:03-5250-1063