スタッフ厳選! 珠玉のイタリアンヴィオラ【銀座本店】
銀座山野楽器が、永年にわたる実績と情報の蓄積、確かな技術力を背景に選び抜いたイタリアンヴィオラ。 モラッシー、ビッソロッティの世界二大巨匠とその直系の弟子を主に、世紀を超えて弾き継がれ語り継がれる現代の最高級品のみを集めました。
スタッフが自信を持って厳選した逸品を、じっくりご堪能ください。
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Bruno Fulcini
(ブルーノ・フルチーニ)
2019年製作 40.5cm
イタリア ピアチェンツァ出身。クレモナ国際ヴァイオリン製作学校を卒業後、モラッシー父子ならびにニコラ・ラッザリ氏に師事しました。 2015年のスロバキア国際ヴァイオリンコンクールではブロンズメダルを受賞。 次世代を担う若手製作者として今後も一層の活躍が期待されている製作家です。 ヴァイオリン製作を志す前はプロのラグビー選手だったという 異色の経歴の持ち主。2メートル近い長身ですが性格は繊細で手作業は緻密、インテリジェンスに溢れています。
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Danilo Fiorentini
(ダニーロ・フィオレンティーニ)
2020年製作 40.5cm
Stradivari Model
クレモナ県クレーマ生まれ。モラッシー父子の弟子で現在注目の製作家の一人です。
フィオレンティーニ氏は少し変わった経歴の持ち主です。クレモナ国際ヴァイオリン製作学校ではサンドロ・アジナーリ氏やルイージ・アクイリーノ氏と同期生でしたが途中退学し、印刷工、旋盤工、電気工などに従事。 その後再びヴァイオリン製作の道に戻ってきました。 様々な仕事で得た経験がヴァイオリン製作の道でも活かされ、モラッシー父子のもとで急成長。 クレモナ正統派の新しい世代を担う製作者として認められています。 作風は明るい音色とバランスの良さが特徴で、クレモナ特有のオレンジのニスが非常に美しく製作されています。
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Migiwa Ito Lazzari
(伊東 渚)
2020年製作 41.1cm
Stradivari Model
東京都出身。国立音楽大学卒業後、故 佐藤正人氏との出会いをきっかけに弦楽器製作の道へ 進みます。 同氏に師事した後イタリアへ渡り、クレモナ国際ヴァイオリン製作学校へ入学。 同時に二コラ・ラッザリ氏の工房に通いはじめ、指導を受けます。 2011年に卒業した後も共に製作活動を 行っています。 2009年のピゾーニェ弦楽器製作コンクール ヴァイオリン部門では第2位、 2009年 第12回トリエンナーレ国際弦楽器製作コンクールヴァイオリン部門でも入賞するなど、 輝かしい経歴を持つ製作家の一人です。
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Giovanni Battista Morassi
(ジョヴァンニ・バッティスタ・モラッシー)
2019年製作 40.5cm
Stradivari Model
※中村 翔太郎氏 推奨選定品
(NHK交響楽団 ヴィオラ首席代行)
ジョバッタ・モラッシー氏の甥、シメオーネの従兄弟で、 正式名はジョヴァンニ・バッティスタ・モラッシーですが、 周囲からは親しみをこめて「ジャンニ」の愛称で呼ばれています。 シメオーネと共に現在モラッシーファミリーを牽引している中心的存在です。 ジョバッタ・モラッシー氏と同じくイタリア北東部ウーディネの出身で、地元で木工技術を習得した後、 クレモナ国際ヴァイオリン製作学校を卒業。引き続きモラッシー工房で研鑽を積んだ後、独立しました。
モラッシー派らしく調和のとれた力強い骨格と、杢目の美しさを存分に生かした豊潤なニス、そして非常にバランスの良い響きが特徴です。クレモナオレンジのニスが非常に美しく、細部まで丁寧に製作されています。
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Vincenzo Bissolotti
(ヴィンチェンツォ・ビッソロッティ)
2020年製作 41.5cm
Stradivari Model
クレモナ出身。巨匠 フランチェスコ・ビッソロッティ氏の三男として生まれました。12歳の頃から父の工房に通い製作を 学びはじめます。1972年、クレモナ国際ヴァイオリン製作学校に入学。在学中に父の指導のもと美しいバロックリュートを製作、 その楽器は学校の博物館に展示されています。 卒業後は1980年から 20年間同学校にて教鞭をとり、ロレンツォ・カッシ氏をはじめとする多くの優秀な製作家を育て上げてきました。 現在もビッソロッティ工房の中心となり、父の作風を忠実に守りながら製作を行っています。
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Simeone Morassi
(シメオーネ・モラッシー)
-Heritage Collection-
1998年製作(One Owner) 40.3cm
モラッシー派の創始者 ジオ・バッタ・モラッシー氏の息子で、かつてはその地位や風貌から プリンスと呼ばれていました。 幼少時からガリンベルティ、オルナーティ、ピエトロ・ズガラボット、そして父親である ジオ・バッタ・モラッシー氏といった世紀の巨匠たちに囲まれて成長した経験を持ちます。 その最高の環境下で、自身の生まれ持った才能が開花しました。ジオ・バッタが第一線を退いてからはファミリーの中心、 そして次世代のリーダーとして、イタリアのヴァイオリン製作界を牽引する立場となり、クレモナのヴァイオリン製作の歴史と伝統を後世に伝えるべく、製作活動の傍ら若き世代の育成にも力を注いでいます。ALI(イタリア・ヴァイオリン製作者協会)製作者部門の会長という要職にありながら、気さくで丁寧に接する人柄は周囲から慕われ、尊敬されています。
シメオーネの作風は、骨太で堂々とした典型的なイタリアンスタイル。 最高級の材料を使用し、その質感を 最大限に生かした仕上げは圧巻です。 陶磁器にも似た透明感の高いニスも特徴的で、 時が経てば経つほど味わいが深まります。
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Marcello Ive
(マルチェッロ・イーヴェ)
-Heritage Collection-
1999年製作(One Owner) 40.8cm
イタリア クレモナ出身。クレモナ国際ヴァイオリン製作学校を首席で卒業後、CEE(かつてのECC欧州経済 共同体)研修工房で研鑽を積んだことから、系譜的にはジオ・バッタ・モラッシーに近いのですが、 後に「超精密派」と呼ぶべき一派(ダンテ・フルヴィオ・ラッザリとダリオ・オッキピンティ)を形成し、 その中核となっています。1988年に開催されたクレモナ国際ヴァイオリン製作コンクール(通称トリエンナーレ) ヴァイオリン部門にて、第1位 ゴールドメダルを受賞。その作品はクレモナのヴァイオリン博物館に 永久展示されています。 現代ヴァイオリンのほか、バロック楽器、特にヴィオラ・ダモーレの研究と製作もライフワークとして 取り組んでおり、天使の頭部を自らデザインして彫ることもあります。
一方で専門誌に記事を執筆するなど 学術的な造詣も深く、ヴァイオリン製作者というよりも芸術家と 呼ぶべき別格の存在。優しく紳士的な人柄でありながら楽器製作には一切の妥協を許さず、 その信念がイーヴェ氏の名を至高のものにしています。
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Pier Angelo Balzarini
(ピエランジェロ・バルザリーニ)
-Heritage Collection-
1994年製作(One Owner) 41.0cm
Stradivari Model
クレモナ国際ヴァイオリン製作学校に通い、 在学中はプリーモ・ピストーニ、アルセステ・ブルファリ、 ワンナ・ザンベリの各氏に師事。 卒業後は、コラッド・ベッリ氏の工房で3年間下働きを重ねました。着実に実力を付け、 クレモナ国際弦楽器製作コンクール(通称トリエンナーレ)では1985年のヴィオラ部門で銀メダル、 1988年のチェロ部門優勝という輝かしい経歴を持ちます。 高い完成度と圧倒的な鳴らしやすさから、数多くのプレイヤーや製作家に強い影響を与えました。 その後も、製作活動の傍ら製作コンクールで審査員を務めるなど、国際的な活躍でさらなる期待が高まっていた最中、 2002年に逝去。40歳という若さでした。
世界に名を馳せた天才製作家の一人。製作本数が限られていたため、現存する楽器に出会うことすら困難を極めています。
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Renato Scrollavezza
(レナート・スクロッラヴェッツァ)
-Heritage Collection-
1961年製作(One Owner) 41.3cm
イタリア ピアチェンツァ出身。生まれてほどなくして家族とともにパルマへ移住、 幼少期に町で聴いたコンサートでヴァイオリンの音色に感銘を受け、 楽器への想いを募らせるきっかけとなります。
第二次世界大戦下での苦しい生活を経て、 1951年クレモナ国際ヴァイオリン製作学校へ入学。1954年、まだ在学中だった時に開催された 国立ヴァイオリン製作コンクールにて銀メダルを受賞する快挙を成し遂げます。 この頃数々の国際コンクールで入賞を経験し、世界に彼の名が知れ渡っていきました。 その後巨匠 ガエタノ・ズガラボット氏と出会い、ガエタノの息子 ピエトロ・ズガラボット氏と共に指導を受けます。 同じころ、アンサルド・ポッジ氏、フェルディナンド・ガリンベルティ氏など数々の重要な製作家と交流を深め、 彼にとって最大の成熟期を迎えました。
ミラノやパルマにおいて後進の育成にも力を入れ、ルカ・プリモン氏やダリオ・セガーラ氏といった、 優秀な製作家を育てたことでも知られています。 2019年、多くの弟子や演奏家に惜しまれながら92歳で逝去。現在は娘のエリーザが父の遺志を継ぎ、 アンドレア・ザンレと共同で楽器製作を続けています。
●楽器の見た目はご使用のディスプレイなどで実際の見え方と異なる場合がございます。
●お問い合わせ
銀座本店 3F 弦楽器サロン
TEL/ 03-5250-1067