第14回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト(アーカイブ)
開催概要
■開催日 1983年8月27日(土)、8月28日(日)
■会場 日本青年館ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
■主催 株式会社山野楽器
■後援 スイングジャーナル
■協賛 TBSラジオ、山野ビッグ・バンド・サークル
■出場 全国学生ビッグバンドオーケストラ(36バンド)
■審査員 淡谷孝次(スイングジャーナル副編集長)、いソノてルヲ(総合司会者/ジャズ評論家)、加藤茂樹(TBSラジオ制作部 副部長)、瀬川昌久(ジャズ評論家)、前田憲男(作・編曲家)、牧芳雄(ジャズ評論家)、三木敏悟(コンポーザー・アレンジャー)、森寿男(ブルーコーツ・リーダー)、山野政光(実行委員長) ※五十音順、敬称略
■総合司会 いソノてルヲ ※敬称略
表彰
最優秀賞 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
優秀賞 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
優秀賞 早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
スイングジャーナル賞 大阪大学 ニュー・ウェイブ・ジャズ・オーケストラ
TBSラジオ賞 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
特別賞 愛知学院大学 スインギング・オールスターズ
特別賞 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ
敢闘賞 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
敢闘賞 東海大学 スウィング・ビーツ・ジャズ・オーケストラ
審査員賞 日本工学院専門学校 ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
奨励賞 青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
最優秀ソリスト賞 本田雅人さん(AS/Fl) 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 川島良史さん(Tb) 創価大学 プリンス・マーシー・ジャズ・オーケストラ
優秀ソリスト賞 酒井敏博さん(TS) 昭和大学 メディカル・オールスターズ
優秀ソリスト賞 窪井重吉さん(AS) 慶應義塾大学 K.M.P. ニュー・サウンド・オーケストラ
出場バンド(出演順)
8月27日(土)
1. 國學院大學 インサイド・ミュージック・オーケストラ
2. 専修大学 グリーン・サウンズ・オーケストラ
3. 日本大学 リズム・ソサエティ・オーケストラ
4. 芝浦工業大学 カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
5. 同志社大学 ザ・サード・ハード・オーケストラ
6. 慶應義塾大学 K.M.P.ニュー・サウンド・オーケストラ
7. 明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
8. 愛知学院大学 スインギング・オール・スターズ
9. 立教大学 ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
10. 獨協大学 スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
11. 東京工業大学 ロス・ガラチェロス
12. 創価大学 プリンス・マーシー・ジャズ・オーケストラ
13. 上智大学 ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
14. 日本医科大学 ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
15. 法政大学 ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
16. 神奈川大学 カレッヂ・サウンズ・オーケストラ
17. 国立音楽大学 ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ
18. 中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ
19. 東海大学 スウィング・ビーツ・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド:高橋達也と東京ユニオン
8月28日(日)
1. 学習院大学 スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
2. 東洋大学 グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
3. 宇都宮大学 ニュー・マトリー・オーケストラ
4. 昭和大学 メディカル・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
5. 青山学院大学 ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
6. 日本大学 ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
7. 国際基督教大学 モダン・ミュージック・ソサエティ
8. 早稲田大学 ハイ・ソサエティ・オーケストラ
9. 大阪経済大学 O.U.E.スウィング・ハード・オーケストラ
10. 群馬大学 G.K.オールスターズ
11. 日本大学 ホワイト・リズム・エコーズ・オーケストラ
12. 武蔵工業大学 スタック・サウンズ・オーケストラ
13. 日本大学 A.V.サウンズ・オーケストラ
14. 成蹊大学 コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
15. 大阪大学 ニュー・ウェイブ・ジャズ・オーケストラ
16. 慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサエティ
17. 日本工学院専門学校 ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
ゲストバンド:森寿男とブルーコーツ
ゲストバンド
※当時のプログラムに掲載されたプロフィール
高橋達也と東京ユニオン
1964年5月野村良氏に依り結成され、以来渡辺明氏、山屋清氏を経て1966年高橋達也に引継がれ現在に至る。
山屋氏の影響もあり、新しいビッグバンドのサウンド創りに乗り出してから15年、当初はスタジオ、クラブ等が主な仕事場であったがさらにマスコミ関係(テレビ、ラジオ)を軸に海外有名アーティストとの共演、そしてステージコンサートと範囲を広げて行き、多忙の中にもそれだけに埋没する事なく多くのジャズ活動(アルバム創作、ライブハウスでの演奏、各地のジャズコンサート、ジャズフェスティバルに出演)を続けた現在、日本ジャズ界のトップの座におどり出た。それは高橋達也のバンドリーダーとしての才覚もさる事ながら、プレイヤーとしての姿勢を崩さなかった事が大きいといわれている。
1975年から自主コンサート「UNION JAZZ INN」を開始、ビッグバンドジャズシーンに大きな反響を呼んだ。このコンサートも現在回を重ね15回となる。そして1977年には三木敏悟作編曲「北欧組曲」を発表し、ジャズディスク大賞、日本ジャズ賞を受賞。「レコード・オブ・ジ・イヤー」ポールウィナーとなる。ここに名実ともに日本のトップビッグバンドの地位を築く。
1978年には世界三大ジャズフェスティバルのひとつであるスイス、モントルージャズフェスティバルに出演し絶賛を博した。又この年1978年から1982年まで連続してスイングジャーナル誌日本ジャズメン人気投票において、ビッグバンド部門でポールウィナーとなる。そして1980年9月第二の目的、米国西海岸モンタレージャズフェスティバルに出演すると共に、日本人グループ初の登場、西海岸随一のライブハウス、サンフランシスコ「キーストンコーナー」を始め、ロスアンゼルス、サンタクルーズ、ハーフムーンベイ等、1週間のライブハウスコンサートを行った。各コンサート共超満員で、現地の新聞、ラジオ、TVニュースでもその絶賛を取り上げた。又、フェスティバル出演後、サンフランシスコにてハービー・ハンコック、スライド・ハンプトンの作品をレコーディング、アルバムタイトル『ブラックパール』を11月に発売。又、1980年のスイングジャーナル誌の人気投票も連続ポールウィナーの座に君臨。
1981年は、高橋の出身地、山形を皮切りに、国内各地のコンサートを集中的に活動を続けている。2月にレコーディングを行った『アップ・イン・ザ・ブルース』も6月に発売され好評を得ている。
【出演メンバー】Con/TS:高橋達也、Tp:多田善文、神村英男、竹田恒夫、鈴木孝一、Tb:井口秀夫、深田悟、下堀福男、BTb:山崎通晴、AS:堀恵二、柳沼寛、TS:森口則夫、BS:仲西潮、Pf:金山正浩、Bs:和田淳生、Dr:中矢彬弘、Gt:川野秀俊
森寿男とブルーコーツ
1946年、ジャズ好きの六大学O.B.によって結成された「スウィングオルフェアンズ」がブルーコーツの前身である。このスウィングオルフェアンズより、メンバーを集めて、長尾正士をリーダーに、新橋フロリダを起点とし、ブルーコーツが発足した。
後に、ベースの小原重徳がリーダーとなり、故 小島正雄を司会に、いち早く戦後の軽音楽界をリードし、日本にジャズブームを作った。このブルーコーツを舞台に、ナンシー梅木、笈田敏夫、黛敏郎、秋吉敏子等数多くのミュージシャンを輩出している。
1970年、トラムペットの森寿男が新たにリーダーとなり、森寿男とブルーコーツは、新鮮で若々しいフィーリングを注入し、新発足した。ジャズ演奏においては、流行に惑わされず、常に4ビートで快いスウィング感をかもし出している。
現在、ブルーコーツは、10年来続けているヤマノ・サンデー・ジャズ・コンサートを始め、ビクター・ミュージック・プラザ・ピットイン、その他数多くのコンサートや、ジャズフェスティバルに出演し、年1枚の野心的なLP制作も進めている。また、その華麗で気品ある演奏はダンスミュージックとしても親しまれ、各地のパーティーで好評を博している。
その他、加山雄三ショーにおいても欠くことの出来ない存在となっており、テレビでもTBS「家族そろって歌合戦」や、NHK「昼のプレゼント」等でおなじみである。
【出演メンバー】Con:森寿男、Tp: 上野雅憲、北里典彦、本木英夫、谷津昌孝、Tb:伊藤真介、平尾孝夫、青柳善二、AS:猪目慎一、芝崎豊春、TS:田辺信男、佐々木勝、BS:工藤良一、Dr:梅田英伸、Bs:小倉武、Pf:藤本正孝