ウインドクルー(管楽器専門店) トロンボーン

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ウインドクルー トロンボーン メンテナンスガイド

より良い演奏をするには日々の練習はもちろんですが、小まめにメンテナンスをして楽器のコンディションを整えることも大切です。
 
メンテナンスを怠ると「スライドが思うように動かない」、「抜差管が抜けない」など操作に関わる部分だけではなく、響きや音程など演奏全体に影響することもあります。
そんな不安を解消するためにはオイルやグリスを使って小まめにメンテナンスすることがポイントです。
 
こちらのコーナーではトロンボーンに必要なアイテムを使ってメンテナンス方法をご紹介いたします。ぜひ一緒にメンテナンスをしていきましょう。
 
※お使いのメーカー、モデルなどによりメンテナンス方法が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 

  • ■演奏前に
    スライドオイル、スライドクリーム

    演奏前に忘れてはいけないのがスライドのメンテナンス。
    スライド中管先端の太くなっている部分(ストッキングと呼ばれている部分)にスライドオイルまたはクリームを塗り、外管をセットして動かしながらスライド全体に馴染ませます。
    ※スライドに古いオイルやクリームが残っている時は拭き取ってから塗りましょう。
    (残ったままにしておくと汚れが溜まりやすく、スライドの動きに影響してしまいます。)

  • スライドオイル、スライドクリームについて

    スライドオイルとスライドクリームはスライドの動きを滑らかにするための潤滑剤の役割をしています。スライド動かすことによる摩擦からのダメージを防ぐだけでなく、気密性も保たれます。

    「スライドオイル」
    スライドクリームに比べ粘度が低く、新しい楽器やスライドの摩耗が少ない楽器に適しています。
    また、素早いスライドアクションを好まれる方にもおすすめです。
    メンテナンスもクリームに比べて楽という利点もあります。
    使用する際は容器を軽く振ってから使いましょう。塗った後は、ウォータースプレーで軽く水分を吹きつけます。
    ※水分を吹きつけなくても動きが滑らかになることが多いです。

    「スライドクリーム」
    スライドクリームはスライドオイルに比べて粘度が高く持続性があります。
    また、気密性も保たれるので古い楽器などに効果的です。
    スライドクリームを塗った後は、ウォータースプレーで十分に水分を吹きつけます。
    水分を加えることでスライドに馴染みやすくなります。

  • ローターオイル

    スライドを外した状態で、スライドレシーバーからロータリーバルブにローターオイルを3~4滴注します。
    ローターオイルを注さずにいるとロータリーの固着の原因にもなります。また、オイルが切れた状態でロータリーを動かすと、内部に傷が付くなど作動不良の原因にもなります。
    演奏前に必ず注すようにしましょう。
    (固着防止のため、演奏後にも注すようにしましょう。)
    ※テナートロンボーンの場合は不要です。

  • ■演奏後に
    クリーニングスワブ

    楽器をケースにしまう前はクリ―ニングスワブを使って管内の水分を取り除きます。
    管内に水分が残るとサビや腐食の原因になりますので忘れずに行いましょう。
    スライド用クリーニングスワブはスライド外管に溜まった水分を取り除くのに使います。
    また、スライド用以外にも抜差管用のスワブもありますので、併せて使うことで管内を清潔に保てます。
    テナーバストロンボーンやバストロンボーンなどは構造上、管内のすべての水分を取り除くことは難しいですが、スワブを使用できる箇所にはなるべく通すようにしましょう。

  • スライド中管のお手入れ

    スライド外管の掃除が完了したら中管もきれいにしましょう。
    中管は太さの都合上、スワブが通らないものもありますので、クリーニングロッドとガーゼを使って水分を取り除いていきます。

  • クリーニングロッドの使い方

    ①クリーニングロッドの先端の孔に、ガーゼの端を2~4cmほど通します。(楽器の管の太さに合わせて調整してください。)

    ②クリーニングロッドの先端が露出しないようにガーゼをロッド全体に巻きつけていきます。
    部分的に厚くならないように巻いていきましょう。

    ③ガーゼを巻き終えたらクリーニングロッドを中管に出し入れし、水分を取り除いていきます。
    ※ガーゼが外れないように、クリーニングロッドとガーゼをしっかりと一緒に持ちましょう。

    両方の管に水分が残らないよう通していきましょう。中管に通す際は無理に入れず、入りづらい時はガーゼを巻き直してください。
    ※無理に通すとスライドが曲がる危険がありますので気をつけましょう。また、掃除中はスライドの支柱部分を持つようにしましょう。
    ※同様にスライド外管のお掃除もクリーニングロッドとガーゼで行うことができます。

  • クリーニングロッドを通し終えたら

    中管の表面についた水分とスライドクリーム、オイルをガーゼやクロスで拭き取りましょう。

  • 楽器表面のお手入れ

    楽器表面に残った指紋やオイルなどを、クロスできれいに拭き取ります。
    柔らかいクロスを使い、表面を傷つけないようにやさしく拭き上げしましょう。

  • ■週に1度は
    スライドグリス

    抜差管にはスライドグリスを薄く塗ります。
    乾いてしまうと抜差管が抜けなくなってしまったり、傷が付いてしまうので、グリスを切らさないことがポイントです。
    古いグリスを先に拭き取ってから新しいグリスを塗るようにしましょう。

  • スライドグリスについて

    スライドグリスは抜差管の気密を保ち、摩耗の軽減の効果もあります。
    グリスは気温などにより粘度が変化するため、夏場は固めのものに、冬場は軟らかめのものを使用することで最適な状態を保てます。
    また、もともと抜差管が硬く抜きづらい場合は軟らかめのもの、抜差管がゆるく抜けやすい場合には固めのものを使用しましょう。
    スライドグリスには指で直接塗るタイプやスティックタイプなどがあります。

  • 抜差管を動かす時の注意点

    抜差管を抜くときは、抜き終わりまでまっすぐ抜くように気をつけましょう。
    また、テナーバストロンボーンやバストロンボーンなど主管以外の抜差管がついている楽器は、管と繋がっているロータリーのレバーを押しながら抜き差しするようにしましょう。
    ※レバーを押さずに抜差管を動かすと、密閉状態の管内に圧力が掛かり、楽器の不具合の原因になることがあります。

  • ■月に1、2回は

    ロータリーバルブのキャップを外し、ローター中央の軸を支えているところにロータースピンドルオイルを1~2滴注します。裏側のローター回転軸と軸受部にも同様に少量注します。オイルを注した後はレバーを動かしオイルを馴染ませます。
    ※テナートロンボーンの場合は不要です。

  • ■月に1度は

    ロータリーレバーのバネと軸部分にレバーオイルを注します。
    レバーを動かして軸にオイルを行き渡らせ、はみ出した際は拭き取りましょう。
    ※テナートロンボーンの場合は不要です。

  • ■ラッカーポリッシュ、シルバーポリッシュ

    クロスだけで落ちない指紋や、楽器が少しくすんで見えるときにはポリッシュを使います。ラッカー仕上げの楽器には"ラッカーポリッシュ"、銀メッキ仕上げの楽器には"シルバーポリッシュ"をクロスにつけて楽器の表面を磨くときれいに仕上げることができます。
    シルバーポリッシュは研磨剤が含まれているものもあります。使用する際はメッキを傷つけないようにあまり強くこすらないようにしましょう。また、磨く際に毎回使用するとメッキが傷み、剥がれてしまう原因になりますので、クロスで変色が落としきれないときのみに使用するようにしましょう。

  • ■マウスピースのお手入れ

    楽器本体だけではなく、マウスピースもお手入れしましょう。
    演奏後は水ですすぐだけでなく、マウスピース専用のクリーニングスワブで中の水分を抜き取ることをおすすめします。
    週に1度を目安に、マウスピースブラシでマウスピース内を洗いましょう。
    また、唇に直接当たるマウスピースは清潔でありたいもの。
    お手入れ後はマウスピース専用の除菌スプレーをしましょう。
    アルコール成分が配合された「ロシェトーマス サニーミスト」がおすすめです。

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  • ■修理、調整について

    日々のメンテナンスでは難しい部分の洗浄や、スライドなどの可動部分の調整、ぶつけてへこんでしまった箇所の修理などをリペアセンターにて承っております。
    調子が悪い部分、気になる部分がございましたらお気軽にご相談ください。
    詳しくはお問い合わせください。

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