銀座本店 5F 管楽器フロア クラリネット

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クラリネットの取り扱い注意事項

クラリネットの多くはグラナディラなど天然の木で管体が作られています。また、管体の穴を塞いでいるタンポにはフェルトやコルク、キィには比較的柔らかい金属が使われています。
これらの素材は通常使用しているだけでも日々変化をしているので、快適に演奏をするためには日頃のお手入れや定期的な点検/調整がとても重要です!

《押さえておきたいポイント》
1.湿度や温度の急激な変化に注意!
2.こまめにスワブを通す!
3.むやみにキィを握らない!

下記では取り扱い時の注意事項を詳しくご紹介いたします♪

  • <組み立て・1>

    組み立ての際はなるべくコルクグリスを塗りましょう。
    たくさん練習をして水分が溜まった場合でも、コルクグリスの油分が管体への水の染み込みを防いでくれます。
    コルク部分に塗っても接合しにくい(きつい)場合は、ジョイントの受け側にも塗ると入りやすくなるのでお試しください♪はみ出てしまったコルクグリスを拭き取るのを忘れずに!

  • <組み立て・2>

    キィの部分をぎゅっと握って組み立ててしまうと、キィが曲がる可能性があります。キィが曲がると、タンポがきちんと塞がらず音が出にくくなったり、キィの動きが鈍くなるなどの不具合が出ます。
    特に上管の右手人差し指で操作するトリルキィや、下管の左手小指で操作するレバーは曲がりやすい箇所です。力のかかる部分に注意しながら組み立てましょう!

  • <上下管の組み立てに注意!>

    上管と下管の組み立て時には、上管のリングキィ部分を押さえてキィが上がった状態で差し込みましょう。キィを押さないで組み立てると、下管の連絡部とぶつかり、キィが曲がってしまいます。
    また、写真のように上下の線を合わせましょう。ここがズレていると替え指や下管を使う音が出にくくなります。

  • <楽器が冷えてないか確認!>

    冬の寒い時期に楽器を触ったとき、「冷たい~」と思ったことはありませんか?そのまま息を入れて練習するのは管体割れのリスクが上がります。
    外側が冷たく乾燥した状態で、内側に温かく湿った息が入ると、その湿度&温度の差に木が追い付いていけず、管体割れを起こしてしまうことがあります。

    触って冷たいと感じたら、外側から温めてあげます。手で軽く握ったり、タオルなどを巻いてあげると良いでしょう。
    このときに、管内に息を入れて温めるのはあまり効果がありません。外側から温めるのが肝!

    また、夏では冷房の風が直接当たると乾燥につながるため、風の当たらないところで練習しましょう。

  • <演奏中>

    なるべく15分に1回はスワブを通しましょう。管内に水分を溜めないことで管体割れが起こりにくくなります。また、音孔から水が出てきて音が正しく出ないという現象も減りますよ。

    スワブを通す時は、必ず伸ばした状態で通しましょう。ぐちゃぐちゃとなった状態で通すと、管内で詰まってしまいます。
    詰まってしまったら、引っ張る前に一度引き戻してみましょう。引き戻せなかったらお近くの楽器店へ!

  • <楽器を置く向き>

    写真の矢印部分が上になるように置いてください。この向きが一番キィに負担がかからず、歪むのを防いでくれます。
    また、休憩などでしばらく楽器から離れるときは、椅子の上に置いたりスタンドに立てた状態にすると、落下したり倒れてしまう可能性があるので、なるべくケースにしまいましょう。多くの人が行き来する合奏場では特に注意が必要です。

  • <演奏後・1>

    演奏後は必ずスワブを通して水分をよく拭き取りましょう。ジョイント部も忘れずに!
    コルクグリスがついている場合、そのままにしておくと油分が染み込み、コルクをつけている接着剤が溶けてしまうことがあるので、スワブとは違う布(ガーゼなど)でしっかり拭き取りましょう。

    ちなみにスワブを通す向きはバレルからでもべルからでも問題ありません。バレルからの方が詰まりにくい、ベルからの方が水分が全体に回らないから良いなど諸説ありますので、ご自身が通しやすい方で大丈夫ですよ。

  • <演奏後・2>

    タンポに水分が溜まっていたら、クリーニングペーパーやパッドドライを使って水分を取ります。
    このときタンポを塞いだ状態でペーパーを引っ張ってしまったり、ペーパーを挟んだままケースにしまうことは、タンポを消耗させるのでおすすめしません。

  • <もしジョイントが外れなくなったら?>

    演奏後ジョイントが硬くて外せない場合は、無理に取ろうとするとキィが曲がってしまう可能性があります。
    木は温かいときに膨らみ、冷たいときに縮む性質があります。少し時間をおいて楽器が冷えてから外してみるか、お近くの楽器店に持ち込みましょう。

  • <もし管体割れを発見したら?>

    「割れかな?」と思ったら、なるべく早くお近くの楽器店に持ち込みましょう。割れの状況にもよりますが、ほとんどの場合きれいに修正可能ですので、ご安心くださいね。
    ただし、木は冷たいときに縮む性質があるため、割れが見えなくなることがよくあります。一時的に見えないだけなので「気のせいだったかな?」とそのまま放置すると割れがどんどん広がります。割れの大きさや深さによって料金や修理に要する期間がアップしますので、早いうちに修正することをおすすめします。

  • <定期的な調整>

    大切に使っているつもりでも、吹き続けていれば、タンポのふさがり具合やキィの動きが悪くなったり、気付かないうちに小さなパーツが外れてしまうこともあります。
    そのため、特に不具合は感じなかったとしても、定期的に調整に出していただく必要があるのです。
    半年~1年に1度は調整に出しましょう!

    5F管楽器フロアの調整について→こちら

  • <新しいマウスピースを買ったら>

    Vandorenなど一部のエボナイト製のマウスピースは、買ってすぐ楽器ケースの中にしまうと、キィを変色させてしまう性質を持っています。
    音色に影響があるわけではありませんが、楽器ケースを開けたら写真のような状態になっていた、なんて結構なショックですよね…。しばらくは別に保管することをおすすめします。

  • <最後に>

    さまざまな注意ポイントをご紹介しましたが、気を付けて使っていても管体割れが起こってしまうこともありますし、気付かないうちにキィを曲げてしまうこともあります。
    そんな時は信頼できるリペアマンにお任せください。また、不安なことがあればなんでもお気軽にご相談ください!一緒に楽しいクラリネット生活を送りましょう♪

【お問い合わせ】
銀座本店 5F管楽器フロア TEL:03-5250-1062  

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