銀座本店

TOPICS

クラシックスタッフが選ぶ“ベートーヴェン生誕250年記念 ベートーヴェン話題の新譜特集”

銀座本店 クラシックフロア スタッフが選んだ“ベートーヴェン生誕250年記念~ベートーヴェン話題の新譜特集”(2020/5/6掲載)
 
生誕250年で大いに盛り上がるベートーヴェン関連のCDリリース。この特集では、昨年後半から続々と発売されている巨匠や人気、話題のアーティストによるベートーヴェンのCDをご紹介していきます。ベートーヴェンイヤーの盛り上がりをぜひCDでも感じてください!

 

  • 『ベートーヴェン 交響曲全集』

    アンドレ·クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    WARNER 9029-5381066(5枚組)輸入盤

    ベートーヴェン生誕250年記念復刻。通常のCDではなかなか復刻されなかったクリュイタンスとベルリンフィルによるベートーヴェンの交響曲全集が待望の再登場です。ベルリンフィルのベートーヴェンの交響曲といえば、カラヤンが代表的ですが、、実はベルリンフィル最初の全集録音はクリュイタンスでした。最初期のステレオ録音で、大型ボックスで発売された時(2017年)のオリジナルマスターテープからのリマスター音源を使用し、優秀な音質で聴くことができます。しかもお求めやすい廉価ボックス。重厚感あふれる歴史的名演をぜひお楽しみください。

  • 『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30-32番』

    マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
    ドイツグラモフォン UCCG40096 国内盤 

    巨匠ポリーニが満を持して放つベートーヴェンイヤー記念盤です。ピアノ音楽の「新約聖書」と呼ばれるピアノソナタ第30-32番を再録音。前回の録音から40年以上経ってのこの再録音は、深みと円熟味を増し、その人間性さえ感じられるなんとも味わい深い演奏となっています。国内盤はUHQCD×MQA-CD仕様で音質も万全。巨匠ポリーニによるベートーヴェンの世界に酔いしれてください!

  • 『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』

    スティーヴン・ハフ(ピアノ) 
    ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団
    HYPERION OCDA68291(3枚組) 輸入盤国内仕様

    イギリスが誇る現代最高のピアニストの一人である巨匠スティーヴン・ハフがベートーヴェンイヤーに満を持してピアノ協奏曲全集をリリース。同じ組み合わせで全曲演奏会を行った後に録音という万全の準備の上で行われたこの演奏は、美しく繊細ながら、巨大なスケールも感じさせる偉大なベートーヴェン像を打ち立てた圧倒的名演となっています。ハフの絶妙のピアニズムと見事に調和させるフィンランドの俊英リントゥの指揮ぶりと北欧オーケストラの雄、フィンランド放送交響楽団のうまさにも注目。ベートーヴェン生誕250年記念にふさわしい、輝かしいアルバムです。

  • 『ベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」「月光」「テンペスト」「告別」

    イリーナ メジューエワ(ピアノ 1925年製ニューヨークスタインウェイ)
    Bijin Classical BJN1003 国内盤

    今や日本において人気、実力ともに最高峰となったピアニスト、メジューエワがベートーヴェンイヤーにおくる渾身の一枚です。ヴィンテージスタインウェイを使用し、表題の付いた4つの有名ソナタを収録。コントロールが難しいというヴィンテージスタインウェイから多彩な音色と圧倒的な力強さを存分に引き出し、聴き慣れた名曲に新たな息吹を吹き込んでいます。自然なワンポイント録音でじっくりお楽しみください。

  • 『ベートーヴェン︰三重協奏曲、交響曲第7番』

    アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)ヨーヨー・マ(チェロ)
    ダニエル・バレンボイム(ピアノ&指揮)ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団

    ドイツ・グラモフォン UCCG1867 国内盤

    ベートーヴェンイヤーに超豪華なメンバーによるアルバムが登場!ムター、ヨーヨー・マ、バレンボイムという現代最高のアーティストたちによる三重奏曲です。ムターとヨーヨー・マが共演した三重奏曲は、カラヤン指揮の録音から40年ぶりとなります。2019年10月にベルリンで行われたこのライヴ録音は、ピアノと指揮にバレンボイム、オーケストラにバレンボイムがイスラエルとアラブ諸国のメンバーを集めて結成したウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団という豪華布陣。ベートーヴェンイヤーに祝杯をあげるかのような華やかで祝祭的な雰囲気あふれる名演になっています。それぞれの妙技、掛け合いも聴いていて楽しいものです。カップリングは2019年7月ブエノスアイレスでのライヴ録音となるバレンボイムと同管弦楽団による交響曲第7番。往年の巨匠を思わせる熱い指揮ぶりでオーケストラを鼓舞するバレンボイムとそれに応えるイスラエル、アラブ諸国の混合オーケストラ。熱気あふれるライヴです!

  • 『ベートーヴェン︰交響曲第5番』

    テオドール・クルレンツィス指揮ムジカ・エテルナ

    ソニー・クラシカル SICC30561 国内盤

    ベートーヴェンイヤー最大の話題盤の呼び声高い、今最も注目を集める指揮者であるクルレンツィスとムジカ・エテルナによるベートーヴェンの交響曲第5番。近年珍しい第5番一曲によるアルバムですが、その内容の濃さはからこの一曲で充分と思えるほど。日本盤では「運命」という曰く付きの副題(ベートーヴェン自身の命名ではなく、弟子で秘書だったシンドラーによる命名)を、《「運命が扉を叩く」といった安易な「哲学的」思想をくっつけようとするのは悲しくも滑稽なことに思える》(国内盤ブックレットより)とクルレンツィス自身が語るように、この演奏は「運命」という使い古された副題を必要としないものです。聴き終えた後に圧倒的な「カタルシス」をもたらす音楽的ドラマが展開されます。クルレンツィスによる細かいまでに執拗なアーティキュレーション指示が作用しているからでしょう。用いられるすべての楽器が絡みあい超巨大な塊となって聴き手を覆い尽くす圧倒的演奏。音楽史上の大名曲であるこの作品に膨大なエネルギーがまだまだ眠っていたことを示す記念碑的な録音になりました。お聴き逃しなく!

  • 『ベートーヴェン︰祝典劇「献堂式」のための音楽&舞台劇「レオノーレ・プロハスカ」のための音楽』

    クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送合唱団

    ドイツ・グラモフォン UCCG90842 国内盤

    ベートーヴェン生誕250年記念シリーズ「ベートーヴェン100プレミアム」シリーズからの一枚。巨匠アバドがベートーヴェンの珍しい作品を録音した貴重な録音が待望の国内盤復刻。「献堂式」は1822年10月3日、ウィーンのヨーゼフシュタット劇場の再建のこけら落としとなるコンサートのために書かれた作品です。ギリシャ神話の神々のエピソードを借用し、芸術を讃美し、その守護者であるオーストリア皇帝を讃美する祝典的内容で、旧作「アテネの廃墟」の音楽を大部分において転用しています。堂々たる序曲はオリジナルですが、あの有名な「ベートーヴェンのトルコ行進曲」はここでも聴くことができます。「レオノーレ・プロハスカ」は、男装して義勇兵としてナポレオン軍との解放戦争に加わり、戦闘で重傷を負い、その後死亡した実在の若い女性をモデルに作られた悲劇にベートーヴェンが曲を付けたもの。いかにもこの時代が好みそうなこの題材に感銘を受けたベートーヴェンはアカペラの男性合唱曲、メロドラマ(音楽の伴奏がついた語り)、ソプラノ独唱のロマンツェ(歌曲)、自作のピアノ・ソナタ「葬送」第3楽章のオーケストラ編曲などを組み合わせた力作に仕上げました。アバドはこうしたメジャーではない作品でも手を抜かず、どっしりとした指揮ぶりでベートーヴェンの音楽のスケール感を表現しています。ベルリン・フィルのうまさはもちろん、合唱団のうまさも特筆もの。可憐な声を聴かせるソプラノのマクネアー、堂々たる歌唱のバリトン、ターフェルもすばらしく、「レオノーレ・プロハスカ」ではハープやグラスハーモニカも登場し、音響的にも面白いものです。全編に渡りバラエティに富んだ音楽満載でドラマティックで聴き飽きない内容です。ベートーヴェンイヤーにはこうしたメジャーでない作品にもスポットが当たります。こうした音楽を聴くことでよりベートーヴェンへの理解も深まることでしょう。

  • 『ベートーヴェン︰歌曲集』

    マティアス・ゲルネ(バリトン)ヤン・リシエツキ(ピアノ)

    ドイツ・グラモフォン UCCG40098 国内盤

    現代におけるリート歌唱の第一人者であるマティアス・ゲルネがベートーヴェンイヤーに歌曲集を録音。ドイツ・グラモフォン移籍第1弾となるアルバムです。共演は若き天才リシエツキ。ベートーヴェンの歌曲録音にあたって、ゲルネは熱心な研究と周到な準備をして臨んでいます。文学的素質を備えていたベートーヴェンが、いかにテキストに寄り添う音楽を作り上げようとしたかがよく理解できる見事な歌唱です。深々とした声と明瞭なドイツ語発音は聴いていて心地よく、音楽がすっと耳に馴染み、心に入ってきます。リシエツキの極めて美しいピアノも絶品です。ゲルネのベートーヴェンの歌曲に対する言葉が満載のブックレットも読み応え十分。もちろん日本語歌詞訳付き。歌曲作曲家としてのベートーヴェンに改めてスポットライトを当てる名盤の誕生です。

  • 『カレイドスコープ〜ピアノによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲集』

    児玉麻里(ピアノ)

    PENTATONE PTC5186841(SACDハイブリッド) 輸入盤

    ベートーヴェン生誕250年で珍しい作品に録音も相次いでいますが、これほど珍しいものは他にあるでしょうか。名ピアニスト、児玉麻里が贈るアルバムは、なんとベートーヴェンの弦楽四重奏曲をサン=サーンスやバラキレフ、ムソルグスキーという有名作曲家がピアノ独奏用に編曲した作品集!どの作品も弦楽四重奏をただピアノに置き換えるだけではなく、独自の個性も加えて、ピアノ曲として成立させているところに驚かされます。オリジナルを知らなければ、ピアノ曲として、違和感なく受け入れられてしまうほどの出来栄えなのです。どことなく、サン=サーンスはフランスっぽく、バラキレフとムソルグスキーはロシアっぽく聴こえるところも。それぞれの作曲家のベートーヴェン愛が伝わって来るものです。また最後にベートーヴェンがモーツァルトのクラリネット五重奏曲の第4楽章をピアノ独奏曲に編曲した作品を収録している点も興味深く、何やらベートーヴェン新発見のピアノ・ソナタの最終楽章と聴き間違えるほどの完成度。児玉麻里はベートーヴェンのピアノソナタ演奏と変わらぬ力の入れようで演奏しています。ピアノの美しさと多彩な表現を捉えた超優秀録音。変わり種ながら、ベートーヴェンイヤーの大注目盤としてオススメしたい一枚です。

  • 『フランツ・ヨーゼフ・クレメント︰ヴァイオリン協奏曲第1&2番』

    ミリアム・コンツェン(ヴァイオリン)
    ラインハルト・ゲーベル指揮ケルンWDR交響楽団

    SONY CLASSICAL 19075929632 輸入盤

    ベートーヴェンイヤーは、ベートーヴェンの周辺の作曲家にもスポットが当てられています。こうした周辺の作曲家の作品を知ることでベートーヴェン像もさらに明確に浮かび上がってきます。そうしたベートーヴェン周辺の作曲家の作品を録音するシリーズ「ベートーヴェンの世界」が、古楽の泰斗、ゲーベルによりスタートしました。このシリーズではモダン・オーケストラを指揮し、ベートーヴェン周辺の作曲家たちの珍しい作品を録音していくというものです。第1弾のこのアルバムは、ベートーヴェンより一回り以上下のヴァイオリンの名手クレメントのヴァイオリン協奏曲を収録。ベートーヴェンが有名なヴァイオリン協奏曲を作曲する際、アン・デア・ウィーン劇場のオーケストラのコンサートマスターだったクレメントをソリストに想定し、その助言も求めたとされています。初演では完成が公演ぎりぎりだったため、クレメントはほぼ初見で演奏したということですが、この難曲を見事に弾き切り、大評判となったそうです。クレメントのヴァイオリン協奏曲第1番はベートーヴェンの作品の1年前に書かれており、ベートーヴェンにも影響を与えていることが伺えます。冒頭の長大なオーケストラの序奏、第2楽章の伸びやか旋律などに共通点がありそうです。クレメントの第2番は、ベートーヴェンの作品の初演の後に書かれました。今度はクレメントがベートーヴェン作品からインスパイアされたようなのです。第1楽章の旋律にベートーヴェン作品との近似性が聴かれます。作品を通して聴いてみると、クレメントは作曲にあたってベートーヴェンのオーケストレーションを研究しているように思えてきます。それに対してベートーヴェンはヴァイオリニストとしてのクレメントに敬意を示し、特にヴァイオリン独奏部にクレメントの影響が伺えます。ベートーヴェンと他の音楽家がお互い認めあった影響関係にあるという大変興味深い事象が音楽として確かめられるのです。なんにせよ、クレメントの作品は大変質が高く、聴き応えがあることは間違いありません。ベートーヴェンはヴァイオリン協奏曲は1曲しか書いていませんが、もっとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴きたいという、現代の聴き手の我がままな欲求を擬似的に満たしてくれる作品と呼べるのではないでしょうか。ソリストのミリアム・コンツェンも、ゲーベル指揮によるケルンの放送オーケストラもすばらしい演奏で応えてくれています。ベートーヴェンイヤーに耳にしておきたい録音です。

  • 『ベートーヴェン︰交響曲第3番「英雄」、「エグモント」序曲』

    ブルーノ・ワルター指揮シンフォニー・オブ・ジ・エア、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

    ATS ATS901-2 輸入盤日本語解説付き

    「英雄」の歴史的名盤として名高いワルターとシンフォニー・オブ・ジ・エアによるトスカニーニ追悼演奏会ライヴが高音質のUHQCDとして登場。1957年2月3日にカーネギーホールで行われたこのライヴの録音をアメリカ・ワルター協会のLPより復刻。従来の復刻よりも明瞭な音となり、より鮮明にこのライヴを聴くことができます。トスカニーニの香りを残したオーケストラにワルターの個性が加わった唯一無二の演奏で、圧倒的なスピード感と重厚感が包み込む稀有の名演です。ヒストリカル・ファンならばぜひとも聴いておきたい録音ではないでしょうか。カップリングにはワルターのベルリン・フィルとの戦後初共演となった「エグモント」序曲のLPからの復刻を収録。書き下ろし日本語解説も付いています。限定盤なのでお早めに。

※掲載商品のお問い合わせ、ご注文は、本店CD/映像フロアまで TEL 03-3562-5051(代表)