銀座本店

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クラシックスタッフが選ぶ“必聴傾聴盤”

銀座本店 クラシックフロア スタッフが選んだ“必聴傾聴盤”(2020/3/7掲載)
 
注目の日本人古楽演奏者が奏でる17世紀ヴァイオリン音楽!

『ヴィヴィアーニ:教会と室内のためのカプリッチョ・アルモニコ』

朝吹園子(バロック・ヴァイオリン)
西山まりえ(チェンバロ&バロック・ハープ)
懸田貴嗣(バロック・チェロ)

【OMF】 KCD-2075 国内盤

 古楽教育機関の最高峰バーゼル・スコラ・カントルムで学び、欧州の名だたる古楽団体で演奏する朝吹園子さんのソロアルバム。朝吹さんが録音に選んだのは、その音楽に魅せられたという17世紀にハプスブルク宮廷で活躍したヴィヴィアーニの奇想的な作品集。随所にハッとする展開や和音が出てくるとても聴きごたえのある作品を見事な技巧と解釈で聴かせてくれる。西山まりえさん、懸田貴嗣さんという世界的な活躍をする通奏低音のお二人もすばらしく、知られざる作曲家の未知の作品への道しるべとして最適な一枚。(須田)

  • ファン待望!天才ゼレンカ復活に燃えるヴィクトラによる最新作!

    『ゼレンカ:「聖カエキリアのミサ&人々よ」「聖なる避難所へ急げ」』

    アダム・ヴィクトラ指揮アンサンブル・イネガル&プラハ・バロック・ソロイスツ

    【NIBIRU】 NIBIRU01672231 輸入盤

     チェコ古楽界の才人ヴィクトラが手兵と進める18世紀のボヘミアの天才大作曲家ゼレンカ・シリーズの最新作。音楽の守護聖人カエキリア(チェチーリア、セシリア)に捧げられたミサ曲を収録。音楽の守護聖人のための音楽とあって、ゼレンカにしては珍しく斬新な技巧よりも歌心にあふれる旋律満載の作品だが、随所に現れる音楽による強烈なテキスト表現は、さすがゼレンカと思える驚くべき音楽書法である。いつもながらヴィクトラが指揮する合唱とオーケストラの水準は最高度で、ゼレンカ作品のすごさを真正面から我々に提示してくれる。ゼレンカの作品のすばらしさをぜひお聴きあれ!ちなみにジャケット画は、聖カエキリアの殉教の場面を主題にしたバロック時代の絵画である。曲の内容と結びついているのもうれしい。(須田)

  • 弦楽四重奏の原型を探る好企画!

    『今まで気付かなかったなんて〜弦楽四重奏曲以前の弦楽四重奏曲』(パーセル、ロック、ブロウ、ハイドンの作品)

    キットガット・カルテット

    【harmonia mundi】HMM902313 輸入盤

     イギリス・バロックの合奏曲を弦楽四重奏の編成で演奏し、ハイドンの作品と対比させるというこのディスクのプログラムは、弦楽四重奏というジャンルが古典派時代に突如として確立された訳でなく、それ以前のバロック時代から基となる合奏曲が存在していたことを示す画期的試みだ。バロックヴァイオリンの名手ベイエを中心に結成されたガット弦使用の弦楽四重奏団のすばらしい演奏は、弦楽四重奏曲の可能性を古典派より過去に広げるものだ。発見に満ちた驚きの1枚。(須田)

  • クリスマスミサで知られるリーバの新たな一面を知る!

    『ヤクブ・ヤン・リーバ:復活祭のための荘厳ミサ、8つのアリアと二重唱より5曲、サルヴェレジナ』

    ズデニク・クラウダ指揮ラルモニア・テッレーナ&ラルモニア・ヴォカーレ

    【NIBIRU】NIBIRU01682231 輸入盤

     東欧のクリスマス時期には定番曲となっている「チェコ・クリスマス・ミサ」の作曲家としてのみ知られるチェコ古典派の作曲家リーバの作品の復興に燃えるチェコの指揮者クラウダが、知られざるリーバの作品を世界初録音。「復活祭のための荘厳ミサ」は、まさに古典派という伸びやかなメロディと復活の輝かしい歓喜に満ちた名作。宗教的なテキストを持つ「アリアと二重唱」もバロック時代から古典派に移り変わる音楽様式の変遷を感じさせる美しい作品だ。リーバという作曲家に光を当てる1枚となるだろう。(須田)

  • 北欧から現れた先鋭ピリオド楽器グループのデビュー作!

    『J.S.バッハ&C.P.E.バッハ:協奏曲とシンフォニア~
    「J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番BWV1052&カンタータ第76番BWV76のシンフォニア」
    「C.P.E.バッハ:交響曲ホ短調Wq178&チェロ協奏曲イ短調Wq170」』

    ルカ・グリエルミ(チェンバロ&指揮)
    エリン・ガブリエルソン(コンサートマスター)
    ヨハネス・ロスタモ(チェロ)
    オルフェウス・バロック・ストックホルム

    【ALBA】 ABCD448 輸入盤

     北欧の名オーケストラ、ロイヤル・ストックホルム・フィルのバロック音楽を愛する演奏家たちによって2015年に結成されたというフィンランドのピリオド楽器オーケストラ、オルフェウス・バロック・ストックホルムのデビュー盤。古楽鍵盤界の雄グリエルミをソリスト兼指揮者として迎え、バッハ親子の作品を演奏。すべて短調の作品(しかも傑作ばかり)のプログラムはこのオーケストラの尖鋭的な部分を強調。疾走感あふれるオーケストラとソリストの妙技に感嘆する1枚。(須田)

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