銀座本店

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今月の必聴傾聴盤

銀座本店 クラシックフロア スタッフが選んだ“必聴傾聴盤”(2019/8/1掲載)
 
バッハへとつながる先祖たちの教会カンタータ集

『バッハ一族の教会カンタータ~17世紀の宗教コンツェルトから、大バッハの青年時代まで~』

リオネル・ムニエ指揮ヴォクス・ルミニス

【RICERCAR】 NYCX10068 輸入盤国内仕様 

J.S.バッハは自らの先祖の作品の楽譜を大切に保管しており、その研究にも熱心だった。ここにはバッハ一族の教会カンタータが集められており、青年期のバッハの代表作であるカンタータ第4番も収録。先祖からJ.S.バッハへと続く道筋を示した画期的なアルバムだ。各パート1~2人という小編成で臨む古楽アンサンブル“ヴォクス・ルミニス”の演奏は、17世紀ドイツの流儀を徹底的に研究した優秀なもの。バッハの作品の源を知ることができる格好の一枚だ。(須田)

 

  • 巨匠がつむぐバッハの子孫の音楽

    『バッハ一族のコラール・モテット集~アルトニコル&J.C.F・バッハ』

    フリーダー・ベルニウス指揮シュトゥットガルト室内合唱団

    【Hänssler】 HC18014 輸入盤

    バッハ一族と言ってもこちらは先祖でなく、子孫たちの曲。J.S.バッハの五男であるヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハと、弟子であり、娘婿でもあるヨハン・クリストフ・アルトニコルのモテットを収録。ア・カペラまたは合唱+通奏低音のみという編成と、コラールに基づく作品という特徴は、J.S.バッハの有名なモテット「イエス、わが喜び」BWV227を想起させる。合唱界のカリスマ、ベルニウスは“バッハ以後”となるこれらの作品の重要性を教えてくれる。(須田)

  • モダン楽器によるヘンデルの最上演奏

    『ヘンデル:合奏協奏曲集作品3』

    ラインハルト・ゲーベル指揮ベルリン・バロック・ゾリステン

    【Hänssler】 HC19031 輸入盤

    ベルリン・フィルやベルリンで活躍するピリオド楽器奏者が集うモダン楽器のアンサンブル、ベルリン・バロック・ゾリステンと、古楽黎明期からムジカ・アンティクヮ・ケルンを率いて先鋭的な演奏を世に出し、衝撃を与え続けたラインハルト・ゲーベルが組んだ、管楽器が活躍するヘンデルの「合奏協奏曲集作品3」。ベルリン・フィルの管楽器メンバーによる妙技、キレキレのアンサンブル、圧倒的推進力が楽しめる名盤だ。(須田)

  • 世界初録音!アーンのオペラ

    『トマス・アーン:歌劇「パリスの審判」』

    ジョン・アンドリューズ指揮ザ・ブルック・ストリート・バンド

    【DUTTON】CDLX7361(SACDハイブリッド) 輸入盤

    イギリスの愛国歌「ルール・ブリタニア」を作曲したことで知られるトマス・アーン。古楽隆盛にあたって、交響曲や室内楽などの作品が録音されるようになってきたが、オペラはまだまだ稀。この「パリスの審判」も世界初録音。ギリシャ神話の同名のエピソードを主題とした作品で、アーンの魅力を存分に楽しめる内容だ。女性ピリオド楽器奏者を中心とするイギリスのアンサンブルと歌手も優秀だ。(須田)

  • 優秀な声楽アンサンブルによるオブレヒトの大作2編

    『ヤコブ・オブレヒト:ミサ曲集(ミサ曲「絶望的な運命の女神」、ミサ曲「やさしきマリア」)』

    ビューティ・ファーム

    【fra bernardo】 FB1905157(2CD) 輸入盤

    フランドル楽派の教会音楽を男性だけで歌うオーストリアの優秀な声楽アンサンブル、ビューティ・ファームの最新作はオブレヒトのミサ曲2編。ミサ曲とその基となった曲を同時収録している。複雑な構成を好み、その影響で長大な作品になることの多いオブレヒトのミサ曲を男声4人のアンサンブルでじっくりと聴かせるその技巧はさすが。その歌唱の難しさ故、録音の決して多くないオブレヒトの作品を、超優秀な歌唱で楽しめるアルバムだ。(須田)

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