銀座本店

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ファクシミリ特集 ~ピアノ作品編~

ショパンの楽曲を中心としたファクシミリ譜をあつめました。これだけのファクシミリ譜が店頭に並ぶのはめったにない機会です!楽曲研究にぜひ♪
その場で比較、研究していただけるよう、ヘンレ版やエキエル版(ポーランド音楽出版社)を中心とした原典版も一緒にご用意いたしました。

ファクシミリ譜とは?
作曲家自身が記した楽譜や初期の版をそのまま複写したものです。

  • バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻
    (ベーレンライター社)

    ベルリン国立図書館、プロイセン文化財団所蔵の自筆譜ファクシミリ版。高品質のカラー印刷です。この自筆譜には、のちの改訂が含まれており、バッハの創作過程を窺うことができます。バッハ研究の権威、クリストフ・ヴォルフ博士による解説では、作品の成立過程とバッハの筆跡の特徴が解き明かされています。

  • バッハ/平均律クラヴィーア曲集第2巻
    (E.R.P. Musikverlag)

    大英図書館所蔵の自筆譜のファクシミリ版。自筆譜で抜けている楽曲は現代譜は現代譜で補ってあります。なお、自筆譜には題名がありませんが、表紙に印刷されているタイトルページはアルトニコル筆写譜から採られたものです。

  • バッハ/アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳
    (ベーレンライター)

    バッハが二人目の妻アンナ・マグダレーナに贈った2巻の音楽帳のうちの、2冊目のファクシミリ版。1725年にバッハによって書き始められましたが、バッハ自身が書いたのはパルティータ第3番や第6番などの数曲のみで、残りの作品はアンナ・マグダレーナによって書き込まれました。鍵盤作品や声楽曲など、幅広いジャンルの作品が含まれているのが特徴。彼らの子どもたちの音楽教育のために綴られたと考えられています。

  • ベートーヴェン/エリーゼのために
    (Beethoven-Haus)

    タイトルによくあるエリーゼは、実はテレーゼだった…!?という説がよく聞かれますが、読み間違われてしまうほどベートーヴェンは字が汚かったとか…しかし、このファクシミリ上部をよく見てみると、Molto grazioso(きわめて優美に)とはっきりと書かれていることがわかります※。
    ファクシミリを通して、作品ができあがるまでのプロセスや曲作家の構想を知ることで、曲のイメージや演奏の仕方に新たな解釈が生まれてくるかもしれません。

    ※原稿の楽譜ではPoco Motoという指示に改められています。

  • ショパン/ポロネーズ 変イ長調 Op.53
    「英雄ポロネーズ」
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    モーガン図書館・博物館(ニューヨーク:旧ピアポント・モーガン図書館)所蔵の製版用自筆譜ファクシミリ版。譜面に残された修正から、ショパンの頭の中の構想をうかがい知ることができます。たとえば、1ページ目/3段目の3~4小節目では、右手の16分音符の各グループの2番目の音を、元はG音(ソ)で書いていますが、B音(シ♭)に修正されています。

  • ショパン/2つのポロネーズ Op.40
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    大英図書館所蔵の製版用自筆譜のファクシミリ版。1ページ目の表題紙にはショパンの直筆で「2つのポロネーズ/ピアノのための/ユリアン・フォンタナ氏に捧ぐ/ショパンより」と記されています。

  • ショパン/即興曲 変ト長調 Op.51
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    米国議会図書館に所蔵されているOp.51の自筆譜のはじめてのファクシミリ版。明確な筆致、原本が比較的良好な保存状態、ということで特に読みやすいファクシミリ版です。同じシリーズの既刊と同様、用紙の表裏を正確に合わせて印刷してありますので、自筆譜そのものを手に取るように細部を検証できます。

  • ショパン/ワルツ 変ニ長調 Op.64-1
    「子犬のワルツ」
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    フランス国立図書館所蔵の贈呈用自筆譜のファクシミリ版。このままでも演奏可能なほど、非常に美しいショパンの筆致にご注目!2ページ目の終わりに書きこまれている"F Chopin"はショパンの直筆サインです。この自筆譜には、両ページとも調号は第1段の大譜表だけに書かれ、強弱記号もペダル記号も書かれていません。

  • ショパン/マズルカ 変イ長調 KK4b/4 CT104
    マリア・シマノフスカのための?
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    パリ・ポーランド図書館所蔵の自筆譜のファクシミリ版。愛らしい小品ですが、楽譜の方も11×15cmとショパン・ファクシミリ全集の既刊の中でも特に小さなものです。マリア・シマノフスカの音楽アルバムには、130点の自筆譜が収められていますが、このマズルカのほかに、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、フィールド、ウェーバー、リスト、そのほか多くのポーランド作曲家の作品が収められています。

  • ショパン/レント・コン・グラン・エスプレッショーネ
    夜想曲 嬰ハ短調 遺作
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    映画『戦場のピアニスト』を通してさらに有名になったこの曲。自筆譜の高品質ファクシミリ版(カラー、原寸大)です。ファクシミリ化された、いわゆる「自筆譜稿」(ヘンレ版、エキエル版に収録)は、バドゥラ=スコダが「はるかに優れており」と称賛した稿。解説(日本語訳付き)では、この作品や自筆譜に関する詳しい解説とともに、このヴァージョンの意義も説明されています。

  • ショパン/練習曲 ハ長調 Op.10-7
    (Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)

    モーガン図書館・博物館(ニューヨーク:旧ピアポント・モーガン図書館)が所蔵する自筆譜による、この作品でははじめてのフルカラー版ファクシミリ。この自筆譜はフランス初版のための製版用浄書譜で、ショパンがパリに着いて最初の出版作品ということで、特に念入りに書かれたものであることがその筆致からうかがえます。

  • ショパン/変奏曲 Op.2
    「そこで互いに手を取り合って(モーツァルト)」による

    オーストリア国立図書館所蔵の製版用自筆譜のファクシミリ版。この作品の初版はピアノ・パート譜と管弦楽パート譜という形で出版されており、このファクシミリ化された自筆譜はピアノ・パート譜の製版用見本です。初期作品ということで、特に入念な筆致で描かれており、解説には「ショパンの最も美しい自筆譜の一つ」とあります。数多くの修正が書きこまれており、それらについては解説(日本語訳付き)で詳しく記述されています。

  • シューマン/マリーのためのクラヴィーア小曲集
    (Beethoven-Haus)

    タイトルにある「マリー」とは、ロベルト・シューマンと妻クララの長女(1841-1929)のこと。彼女は早いころから音楽活動で忙しい両親に代わって、シューマン家の家事や病弱な弟たちの世話をしていたというしっかり者の女の子だったようです。そんなマリーのピアノの練習のために書かれた曲集です。シューマンの端正な筆致が印象的。

協力:アカデミア・ミュージック株式会社