銀座本店 5F 管楽器フロア

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銀座本店 トランペットメンテナンスガイド

良い演奏をするためには日々適切なメンテナンス(お手入れ)をして、楽器のコンディションを整えることが大切です。
しっかりとメンテナンスをしないとピストンなどが正常に作動しなくなってしまったり、楽器の鳴りを損ねてしまったりします。
トランペットをはじめとした金管楽器にはオイルやグリスを適切に使用することがメンテナンスのポイントになります。
こちらのコーナーではYAMAHA(ヤマハ)から発売されているオイルなどのメンテナンス用品を主に使いながら、トランペットのメンテナンスの基本についてご案内いたします。
 

※お使いのメーカー、モデルなどによりメンテナンス方法が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
 

  • ~バルブオイル~
    タイミング:演奏前

    まずはピストンにバルブオイルを注しましょう。
    バルブオイルにはピストンをスムーズに動かす潤滑の役割のほか、気密の保持や摩耗防止の効果があります。
    バルブオイルは演奏時以外にも自然に流れ落ちてしまうため、演奏前に必ず注すようにしましょう。
    バルブオイルを注したあとはピストンを何度か上下させてオイルをなじませましょう。

  • ~ バルブオイルを注す範囲 ~
    ピストンが動く際に直接擦れる部分にバルブオイルが行きわたるようにバルブオイルを注しましょう。
    この部分のバルブオイルを切らしてしまうとピストンの動作不良の原因や、ピストン自体の摩耗、消耗が早くなってしまいます。

  • ~バルブオイルについて~
    YAMAHA(ヤマハ)のバルブオイルにはさまざまな種類がありますが、粘度の適切なものを使うことにより楽器本来の性能を引き出すことができます。
    「ヤマハ バルブオイル ライト」
    粘度が低めのオイルは精密な造りのハンドメイドのモデルや、ピストンがほとんど摩耗していない新しい楽器に向いています。
    「ヤマハ バルブオイル レギュラー」
    ライトより粘度の高いレギュラーはスタンダードモデルやしばらく使用した楽器に最適です。
    「ヤマハ バルブオイル ビンテージ」
    粘度の高いビンテージは使い込んでピストンが摩耗してきた楽器におすすめです。

  • ~スライドグリス①~
    タイミング:週に1度を目安に

    チューニングスライド(主管抜差)には気密などを保つためにスライドグリスを塗りましょう。
    グリスを切らしてしまうと錆が発生し、スライドが動かなくなってしまったり楽器本来の響きを損ねてしまったりします。
    演奏の頻度にもよりますが、1週間に1度を目安にグリスを塗りましょう。
    また、古くなったグリスは拭き取ってから新しいグリスを塗るようにしましょう。

  • ~スライドグリス②~
    タイミング:週に1度を目安に

    2番抜差管にもスライドグリスを塗りましょう。
    2番抜差管グリスを塗る範囲がとても狭いため、バルブオイルなどと一緒にすぐにグリスが流れてしまいます。
    こちらも乾いてしまうと抜けなくなってしまうことがあるため、グリスを切らさないことがポイントです。

  • ~2番抜差管の向き~
    2番抜差管には“カニ目”と呼ばれる突起状のパーツが付いていることがほとんどです。
    基本的には外側(ベル側)にカニ目が向くように設計されていますので、2番抜差管を挿し直す際には向きに気を付けましょう。

  • ~スライドグリスについて~
    スライドグリスは抜差管の気密を保ち、摩耗の軽減の効果もあります。
    グリスは気温などにより粘度が変化するため、夏場は固めのものに、冬場は柔らかめのものを使用することで最適な状態を保てます。
    また、もともと抜差管が硬く抜きづらい場合は柔らかめのもの、抜差管が緩く抜けやすい場合には固めのものを使用しましょう。
    伸びが良く塗りやすいジェルタイプのスライドグリスもあります。

  • ~チューニングスライドオイル①~
    タイミング:週に1度を目安に

    1番抜差管は演奏中に動かすことがあるため、チューニングスライドオイルを使用してスムーズに動くようにしましょう。
    可動部全体によくなじむように注すのがポイントです。あふれてきたオイルは拭き取りましょう。

  • ~チューニングスライドオイル②~
    タイミング:週に1度を目安に

    3番抜差管も演奏中スムーズに動くように、チューニングスライドオイルを使用しましょう。
    こちらも可動部全体にオイルが行き渡るようによくなじませましょう。

  • ~クリーニングスワブ~
    タイミング:演奏後

    演奏後、楽器をケースにしまう前にクリーニングスワブを使用して管内の水分を取り除きましょう。
    チューニングスライドやマウスパイプには水分がつきやすいので毎回必ずスワブを使用することをおすすめします。
    各抜差管にもなるべくスワブを通しましょう。
    管内に水分が残りすぎているとサビや汚れがたまりやすくなり、作動不良などの原因となってしまいます。
    トランペットは構造上、管内のすべての水分を取り除くことは難しいですが、スワブを使用できる箇所にはなるべく通すようにしましょう。

  • ~拭き上げ~
    タイミング:演奏後
     
    演奏後やメンテナンスのあとに楽器表面に残った指紋やオイルなどをきれいに拭き上げましょう。
    柔らかいクロスを使用し、塗装やメッキが痛まないようにやさしくなでるように拭き上げるのがポイントです。

  • ~ラッカーポリッシュ、シルバーポリッシュについて~ 
    拭き上げの際、ラッカー仕上げの楽器には“ラッカーポリッシュ”、銀メッキ仕上げの楽器には“シルバーポリッシュ”をクロスにつけて磨くと表面をきれいに仕上げることができます。
    シルバーポリッシュには研磨剤が含まれているため、メッキを傷めることのないように、あまり強くこすらないようにしましょう。
    また、磨く際に毎回使用するとメッキが傷み、剥がれてしまう原因になりますので、クロスで変色が落としきれないときのみに使用するようにしましょう。

  • ~修理、調整について~
    日々のメンテナンスでは難しい部分の洗浄や、ピストンなどの可動部分の調整、ぶつけてへこんでしまった箇所の修理などを管楽器フロアでは承っております。
    調子の悪い部分、気になる部分がございましたら店頭にて修理、調整のご案内をいたしますのでお気軽にご相談ください。
    ※基本的にお預かりをさせていただいての修理、調整となります。
    詳しくはお問い合わせください。


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【お問い合わせ】
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