銀座本店 5F フルートサロン

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知っておきたい!フルートのお手入れ方法

フルートをより長く良い状態に保つためには、演奏した後のお手入れが大切になってきます。
フルートを買ったけれどお手入れのやり方が分からない・・・
自分のお手入れ方法が合っているのか不安・・・
そんな方にぜひ参考にしていただきたい!
知っておくと役に立つフルートのお手入れ方法をご紹介します!


1.正しい持ち方/組み立て方
2.お手入れの基本
3.ケースの入れ方/持ち運び方
4.定期的なメンテナンス
5.よく起こるトラブル




 

  • 1.正しい持ち方/組み立て方

    フルートを組み立てる時は、周りに壁やぶつかつものがないよう気をつけましょう。

    キィやパイプ、リッププレートの部分を避けて、優しく持ちましょう。キィやパイプ、リッププレートを手で強く握ってしまうと曲がってしまうことがあります。
    接続部分はまっすぐになっているのを確認し、滑らすように組み立てましょう。
    斜め向きで差し込むと、接続部分に傷がつき、硬くなったり抜けなくなってしまったりする原因となります。

    次に、リッププレートの穴の位置を胴部管のキィの中心にそろえます。
    足部管はパイプのラインを胴部管のキィの中心に揃えます。
    吹き方や持ち方によって、少し動かし調整するのは問題ありません。

    チューニングの合わせ方ですが、頭部管を奥一杯まで差し込むと音程が高くなってしまうので、少しだけ抜いて合わせてください。
    これでフルートの組み立ては完了です。

  • 2.お手入れの基本

    フルートを長く良い状態に保つためには、演奏した後のお手入れがとても大切です。演奏後は、フルートを素早くハードーケースにしまって掃除をしましょう。
    必要なお手入れグッズは主に掃除棒ガーゼクロスです。

    まずは管内に溜まった水分をガーゼを巻き付けた掃除棒で拭き取ります。
    頭部管は、管内の奥を掃除棒で強く突いてしまうと、音程を決める役割である反射板という部品の位置が変わってしまい、音程が狂ってしまうので、優しくお掃除しましょう。ガーゼの上部をたるませると、反射板についた水滴を優しくしっかりと拭き取ることができます。

    胴部管と足部管は掃除棒を2~3回通します。この時、掃除棒を入れた側に抜き戻してしまうと、管内でガーゼが音孔に引っかかり、タンポの表面を擦り、消耗を早めてしまう恐れがあります。必ず一方通行に通しましょう。

    管内の水分を取り除き終わったら、クロスで管の表面やキィに付いた汚れや指紋を拭き取ります。
    頭部管の唄口の汚れが落ちにくい場合はウェットティッシュなどで拭き取った後、再度クロスで拭くときれいになります。
    胴部管を拭く際は、パイプやキィの部分を避けて持ちましょう。
    キィは、キィの付いている方向に、指先で優しく撫でるように拭き取りましょう。
    管体は、タンポをクロスで擦ってしまわないよう、気を付けてお掃除してください。

    キィやパイプの隙間の細かい部分のホコリや汚れを、綿棒などで掃除してしまうのは、細かい部品に引っかかってしまうなど、トラブルの原因になっていまうことがあるので、あまりお薦めできません。
    気になる場合は、メンテナンスに出す際にお申し出ください。分解した状態で安全に汚れを取ってくれます。

    指紋は拭き残してしまうと変色してしまい、落としにくくなるので注意してください。

  • 3.ケースの入れ方/持ち運び方

    フルートは頭部管、胴部管、足部管の3つに分解できます。
    リッププレートが填まるくぼみがある部分に頭部管、胴部管と足部管はキィの開く方が内側を向くように入れてください。
    胴部管にあるGisレバーという中央の長いキィが頭部管にぶつかる場合があるので、頭部管を先に入れ、後から胴部管を入れたほうが安全です。(ケースによっては、Gisレバーから頭部管を守る保護布が付いている場合があります。)

    お手入れ終了後はふたを閉め、ソフトケースの中に入れましょう。
    持ち運ぶ際は、フルートに衝撃を与えないよう十分に注意してください。
    ちょっとした揺れや衝撃で調整が崩れたり、キィが曲がる恐れがあります。自転車のかごや電車の網棚など、直接振動が起こる場所には絶対に置かないようにしましょう。
    手持ちやショルダーを掛けて持ち運ぶか、カバンやリュックに入れる場合は、バッグの中でフルートケースが揺れることがないようにしっかりと固定しましょう。

  • 4.定期的なメンテナンス

    定期的にメンテナンスに出しましょう。
    フルートは水分を含んだり外気の影響を受けることでタンポの形状が変化し、音がかすれてしまったり、出にくくなってしまったりすることがあります。
    また振動により、連結しているキィのバランスが合わず、キィがしっかり閉まらなくなることがあります。
    そのためキィがしっかり閉まるようにするために半年から1年程度ごとにバランス調整という定期的なメンテナンスが必要です。
    その他にも、反射板の位置が合っているか、消耗品の程度など、ご自身の楽器の状態を定期的にチェックするためにもメンテナンスに出しましょう。

    タンポや消耗品の交換が必要ない、一般的なバランス調整のみ場合、費用は税別で約5000円~6000円程度(モデルや必要な調整具合や修理内容によって異なります)、ご予約制ですが即日(2時間程度)で行うことができます。

    約5~6年程使用すると、タンポやパーツの消耗が進み、交換が必要になってきます(使用頻度や状態によって時期は異なります)。
    消耗したタンポやパーツを交換し、新品に近い状態に戻す修理をオーバーホールといいます。
    オーバーホールには、修理期間として1ヶ月から1ヶ月半程度、費用は約7万円前後~(モデルや修理内容によって異なります)かかりますが、また良い状態で数年使っていただくために必要な修理となります。

    当社では、バランス調整/オーバーホールのご依頼を承っておりますので、ぜひお問い合わせください。

  • 5.よく起こるトラブル

    『頭部管が抜けない!』

    演奏が終わって片付けようとした時、「頭部管が抜けない!?」ということがあります。
    原因として多いのは、組み立てた状態で何かしらの衝撃が加わり、管が曲がってしまうケース。
    また、頭部管を組み立てる際に、誤った差し方をしているために徐々に傷が深くなり、ある日突然抜けなくなるという2つのケースが多いです。
    フルートの接続部分は管厚が薄くできている場合もあり、特に曲がりやすい場所です。誤った組み立て方をしてしまうとすぐに傷がついてしまうので十分に注意して扱ってください。
    また、片づけの時に接続部分の汚れもしっかり取り除きましょう。

  • 『音が出ない!』

    「特に何かをした覚えがないのに、急に音が出なくなった」という声をよく聞きます。
    その場合によく起こっていることは、パイプなどの隙間にあるバネが外れていることです。
    キィを持ち上げる役割をするバネが外れていると、キィが塞がったままになってしまい、音が出なくなってしまいます。
    掃除中にクロスなどが引っかかったり、知らないうちに手が当たって外れてしまっていることがあります。
    すぐに掛けられる場所もありますが、バネを掛ける方向によってはまたすぐに外れてしまうことがあります。
    バネ掛けは専門の技術者に行ってもらいましょう。

    もちろん、他の事が原因の可能性もありますので、音が出なくなったらフルートサロンにご相談ください。

  • 『音程が合わない!』

    演奏する上で気になるのが、音程。
    普段合うはずの音程が急に合わないということがあります。
    その場合、もしかすると頭部管の内部にある反射板の位置がずれているのかもしれません。
    お手入れの際に、掃除棒を強く入れすぎたり、クラウン(頭部管のてっぺんにある部品のこと)を無理に回したりすると反射板が正常の位置からずれてしまいます。
    正しい音程を保つために、定期的にメンテナンスに出してチェックしておきましょう。ご自身でチェックする場合は、付属の掃除棒に反射板の位置を確認するための線がついています。
    掃除棒のうしろ側を頭部管の中に入れ、唄口からのぞいた時に、その線が穴の真ん中にあるかどうかを確認しておきましょう。
    メーカーによって反射板の位置が異なる場合があるのでメーカー専用の掃除棒を使用することをお薦めします。

  • 【管楽器/教育楽器の飛沫可視化実験】

    吹奏楽部や器楽学習の再開に向けて、株式会社ヤマハミュージックジャパンが『管楽器/教育楽器の飛沫可視化実験』を実施し、動画を公開しました。
    その結果、楽器演奏による飛沫の飛散距離や左右への広がりは、くしゃみや発声の同等以下であることが分かりました!
    フルートを用いての実験もされていますので、ぜひご覧ください。

    詳細はこちら>>

いかがでしたか?
フルートを安全に、そして大切に使っていただくために、正しい組み立て方やお手入れ方法をご紹介しました。
フルートの調整やトラブルは、皆さんそれぞれが使う環境や状態によって変わってくるので、不明な点などがあればお気軽に銀座本店 5Fフルートサロンまでお問い合わせください。

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