ヴァイオリン VIOLIN

リペア / メンテナンス
ヴァイオリンのお手入れ CARE

演奏後には、松脂や手垢、汗などの汚れが楽器に付着しますので、それらを綺麗に拭き取るようにしましょう。 もちろん乾拭きが基本です。力を入れて擦らずに、ゆっくりと拭き上げます。拭き取る布は、楽器用クロス、ガーゼ、ハンカチなど、きめの細かいきれいな布でしたら大丈夫です。タオルは細かい毛羽が出ますのであまりおすすめしませんし、ティッシュも避けた方が良いでしょう。
f字孔辺りを中心に、弦や指板にも付着した松脂、また見えにくい部分、テールピースの下や指板の下の松脂も、忘れずに拭き取ってください。 松脂は演奏後すぐに軽く拭けば簡単に落ちますので、すぐに落としておきましょう。拭き上げを忘れてしまうと、周囲の埃を吸収し、乾燥して固まってしまい、取り除くことが難しくなりますのでご注意ください。ニスを剥がしてしまう恐れもありますので、決して無理にゴシゴシと擦って落とそうとしないでください。
手垢は手でさわるところ、指板、ネック、楽器の右肩辺りがよく汚れます。汗はあご当て辺りによく付きます。 あご当ての下も、知らないうちに埃がたまりがちです。
それらの場所を中心に、全体をきれいに拭き取りましょう。ニスを傷めないよう、あまり力を入れてゴシゴシと拭かないようご注意ください。

演奏の後は弦を緩める必要はありません。その状態のままでケースに収納して大丈夫です。
ヴァイオリン発祥の地イタリア、ヨーロッパと異なり、日本では一年を通じて温度、湿度変化があり、ヴァイオリンにとっては難しい気候です。よって正しい楽器の管理が重要となります。
ヴァイオリンは木でできていますので、温度と湿度変化により、木が膨張圧縮を繰り返し、その影響により、音の響きが悪くなったり、表面のニスにひび割れが起きたり、さらには楽器本体や表板や裏板が剥がれたり割れたりすることも起こります。湿度が40%~60%のところで保管してあげるようにしてください。
ヴァイオリンの接着にはニカワが使われていますが、温度が50度を超えると溶け始めますので、暑い時期には高温になる場所への放置をしないようにします。特に夏場の車内(トランク)に長時間放置することは厳禁です。また雨の日など湿度の高い時期にはケース内に乾燥剤を入れたり、湿度の低い乾燥する時期には加湿器ダンピットを使うことが有効で、つまり、人間にとって過ごしやすく快適な環境が、ヴァイオリンにとっても良好な環境なのです。
湿度調節剤もおすすめです。また冷暖房など急激な温湿度変化には十分に注意することもかなり重要で、エアコン、扇風機、暖房器具などの前での演奏も避けた方が良いでしょう。