リコーダー

リコーダーというと、多くの方が音楽の授業で経験した樹脂製のものをイメージするかもしれません。しかし、木製のリコーダーを一度手にしてみると、木の持つ暖かさ、優美さ、まろやかな音色に心癒されることでしょう。
木材がリコーダーになり演奏者の手に渡るまでには、何年もかけて木を乾燥させ、何十もの工程を経なくてはなりません。音を出すのは容易ではありますが、製作過程から演奏面まで、実に奥深い楽器なのです。
古くから世界中で愛されてきた木製リコーダーではありますが、近年環境保護の観点から、楽器に使用されている木材への規制が厳しくなっています。自然環境と折り合う形で、今後も木製楽器が作り続けられていくことが課題です。

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リコーダーの種類 CATEGORIES

リコーダーの素材の種類はさまざまで、それぞれ音質が違い、異なる個性があります。
古くから定評のあるのはボックスウッド(ツゲ)です。
エボニー、グラナディラ、ローズウッドなど褐色系の比較的硬い木材は、音が遠くまで飛び音量も出るので、メリハリの利いたサウンドを楽しむことができます。ソロ向きとも言われています。
メイプル、ペアー、チェリーといった黄色系の比較的柔らかい木材は、息の入りがスムーズで、他の楽器とも溶け込みやすい音色なので、楽器を始めたばかりの方やアンサンブルでの使用に適していると言われています。

メイプル

メイプルは、日本では「楓」や「紅葉」と呼ばれているなじみ深い木で、日本国内だけでも数十種類が生育しています。日本以外では、北米東部やカナダなどが産地です。
柔らかく割れにくいので、加工がしやすい材質です。なめらかで手触りが良く、絹のような光沢があります。クセのない素朴で溶け込みやすい音色が持ち味です。
もともとの白い管体も魅力的なのですが、表面を着色し、個性を出したモデルもあります。着色には音色を引き締める効果もあります。

ペアーウッド

ペアーウッドは、その名の通り梨がなる果実木で、メイプルより少し薄茶がかっている材質です。まろやかで素直な音色はアンサンブルにも適しています。息に対する反応がよい素材で、楽器を始めたばかりの方でも楽にコントロールできる点も魅力です。
産地は、イタリアやスイスなどヨーロッパ全域、西アジアの一部でも生育しています。
メイプル材と同様、表面を着色したモデルもあります。

ボックスウッド

ボックスウッド(ツゲ)は、リコーダーの材質としてはバロック時代当初から使用されており、多くの製作家が愛した定番の素材です。
硬さも音質も中間で、音の粒立ちの良さと暖かみのある音色でどんな曲想でもその魅力を発揮できます。
ヨーロッパ産は特に高級品とされています。ヨーロピアンボックスウッドは他の産地のボックスウッドよりも緻密で硬めの素材になり、ややはっきりした音色になります。大きな節ができやすいため、外観の良い材質は稀少です。
近年、ヨーロッパ産のみならずボックスウッド材全般の入手が難しくなっているため、代用品としてボックスウッドに似た木(カステロボックスウッドなど)を採用するブランドも多くなってきています。

ローズウッド

ローズウッドは、赤褐色で美しい木目を持つ材質です。ギター、マリンバなどの楽器や高級家具に使用されています。バラに似た香りがする木なので、ローズウッドと名づけられたと言われています。
艶やかで芯があり、遠達性のある音色です。音のボリュームもあるのでメリハリのある表現が得意です。
近年、乱伐による資源減少が進み、保護のため、輸出入や取引が大幅に制限されるようになっています。ブラジル政府は、ローズウッド1本を伐採したら新しく1本を植樹しなければならないという法律を定め、資源保護に努めています。

グラナディラ

グラナディラは、つやのある黒色の材質で、クラリネットやオーボエ、ピッコロなどにも使用されています。楽器の材料には最低でも樹齢70~80年程度経っているものを使用します。
水に沈む比重の重い木で、力強く輪郭のはっきりした音色が特徴です。吹きごたえがあり息もたっぷり入るので、リコーダー以外の管楽器経験者にもおすすめです。
グラナディラも環境保護のため、輸出入や取引に制限がある材質です。タンザニアやモザンビークなどではさまざまな保全活動が行われています。

リコーダーについて ABOUT

リコーダーの素材について

リコーダーの素材の種類はさまざまで、それぞれ音質が違い、異なる個性があります。例えば一言でローズウッドと言っても、実は非常に多くの種類があり、それぞれ持ち味があります。しかも木材は天然のものであり、同じ種類の材質であっても、伐採した時期や乾燥、加工の仕方でまったく異なる味わいになることもあります。一言では表現できない…これが木製楽器の楽しいところであり難しいところでもあります。
古くから定評のあるのはボックスウッド(ツゲ)です。ボックスウッド製の楽器は、ソロからアンサンブルまで、どんな場面でもそのつややかでのびのある音色が引き立ちます。
エボニー、グラナディラ、ローズウッドなど褐色系の比較的硬い木材は、音が遠くまで飛び音量も出るので、メリハリの利いたサウンドを楽しむことができます。ソロ向きとも言われています。
メイプル、ペアー、チェリーといった黄色系の比較的柔らかい木材は、息の入りがスムーズで、他の楽器とも溶け込みやすい音色なので、楽器を始めたばかりの方やアンサンブルでの使用に適していると言われています。