防音コラム~音と上手に暮らす~【銀座本店 6F 防音相談コーナー】
いい音とは「音」と「空間」の素敵な関係から
生まれます。
もっと「いい音」で音楽を楽しむために
音について、いっしょに考えてみませんか。
第1弾「防音コラム~音のイロハ~」はこちら
2 音と上手に暮らす
みんなの心地良い音環境のためにできることを考えてみよう。
そもそも「騒音」ってどんな音?
どんな音が「騒音」になるのか、
単純ではありません。わかりやすく言えば
「騒音は、ないほうがいい音」です。
例えばピアノは90~100dBとかなり大きな音量が出ますが、弾いている人にとって
それは心地良い音です。
しかしピアノの音を聴きたくない人にとっては「要らない音」=「騒音」となります。
騒音の基準値とは
法律では音量に基づいた騒音規制が
行われています。
環境基本法では「騒音」に係る条件について
「生活環境を保全し、人の健康の保護に資する
上で維持されることが望ましい基準」
として以下の基準値を定めています。
大きくても楽しい、小さくても嫌な音
ところで騒音は音量だけの問題なのでしょうか。
例として「ヘッドホンの音漏れ」を考えてみます。
音漏れは聞こえるかどうかの小さな音ですが、
他人を不快にさせるのであれば騒音と言えます。
逆に住居の上階で子供が騒ぐ大きな音がする
とします。
これは明らかに騒音と思われそうですが、
その子がもし自分の子供や孫であれば
不快にはならないかもしれません。
このように騒音とは心理的な側面が
大きく影響するものなのです。
「遮音」すれば、騒音は小さくできる
騒音を小さくするための防音の対策として
「遮音」があります。
ここでは遮音の考え方について押さえます。
遮音とは防水のように完全に音を遮断するものではありません。
どのくらい外に漏れる音を減らせるのか、
それが遮音の考え方の基本です。
適切な遮音を行うには、
騒音源の音量と求められる静かさに応じて、
必要な遮音量を適切に設定し、
それに応じた対策を施すことが必要です。
この場合遮音すべき音量は35dBとなり、
35dB遮音できる対策が求められます。
住宅地で夜10時以降にピアノを弾く場合は、
住宅地・夜間の基準値が45dB以下なので
必要な遮音性能は45dB以上となります。
防音のスタートは配置計画から
防音・遮音設計では、まず配置計画が重要です。
その空間でどんな音(音量・音質)が出るのか。
近くに静かにしなくてはいけない空間がないか。
これらの要素をよく考えて遮音計画を立てます。
計画のポイント
➀大きな音が出る部屋と静かさが必要な部屋は、できるだけ距離を離して配置しましょう。
②水平方向だけでなく、上下方向にも
気を配りましょう。
騒音源が遠くなれば、伝わる音も小さくなり、
防音・遮音の費用が抑えられます。
まず適切な配置計画を行い、それでもやむを得ず生じてしまう騒音を物理的に遮音する、
という手順が考え易いです。
遮音性能を示す「Dr等級」とは
Dr等級(JIS規格)は遮音性のグレードを示し、
「Dr-35」などと表します。
Drの数値は概ね500Hzでの音圧レベル差を表し、
数値が高いほど遮音性能は高くなります。
たとえばマンションの隣戸間ではDr-50程度が
標準的な遮音性能となります。
音の漏れ方は音の高さによって変化しますが、
Dr等級ではひとつの数値で
遮音性能を評価することができます。
「空気」と「固体」では遮音もちがう
音や振動が伝わる経路は大きく分けて「空気」と、床面や壁面の「固体」があります。
音の伝わる経路によって遮音方法は異なります。
空気を伝わって来る音を遮音するには・・・・・・
【壁を重く、厚くします】
壁・床・天井の遮音性能は重量で決まります。
防音材をより重く、より厚くすると
遮音性は向上します。
【壁を多重構造にします】
遮音のために壁を重く、厚くするとしても
物理的な限界があります。
そこで遮音効率を上げるのが
壁や窓を二重にする多重構造です。
中間層にグラスウールなどを充填することで
遮音性を高めます。
床面から伝わる固体音を遮音するには・・・・・・
【床にクッションを敷きます】
足音や軽量物の落下音が階下に伝わるのを
和らげるには、カーペットやフロアの下地に
フェルトなどクッション性がある素材を敷く
方法が有効です。
【浮き床で振動を遮断します】
固体音の遮音で効果的なのは床と建物の
縁を切る「浮床構造」です。
さらに高い遮音効果を求める場合は、床・壁・天井をすべて建物から分離した防振構造とします。
※この記事ページは、「ヤマハ 音の手帳」の内容をもとに作成しております。
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