イベントレポート EVENT

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Andre Hayward(アンドレ・ヘイワード)ジャズトロンボーン&インプロビゼーションセミナーレポート!

日時'18/07/29(日)~'18/07/29(日)

【会場】ウインドクルー3F クリニックスタジオ

2018年7月29日にデューク・エリントンオーケストラなど、世界的に活躍するジャズトロンボーン奏者Andre Hayward(アンドレ・ヘイワード)氏によるジャズトロンボーン&インプロビゼーションセミナーを開催いたしました。
トロンボーンのアンドレ氏とベース兼通訳のクリス・ジョーンズ氏、ピアノの熊谷ヤスマサ氏のトリオで実演も交えて、
シチュエーションごとにどのように使う音、スケールを選ぶか、“即興”を身に付ける練習など細かく教えていただきました。

  • 当日は学生の方や一般の方はもちろん、さまざまな場所で活躍するプロプレイヤーの方にも多数ご来場いただき、満席でした。ありがとうございます。
    2時間ではありましたがあっという間にすぎ、とても内容の濃いイベントとなりました。
    一部ではございますが、その模様をご紹介いたします。

  • 「曲中に出てくる早いメロディーはシングルタンギング?ダブルタンギング?」

    曲中に出てくるフレーズやアドリブはほとんどシングルタンギングで行っており、
    シングルタンギングで吹くか、ダブルタンギングで吹くかも大事ですが、曲によってどんなタンギングを必要とするかが重要とのことでした。意識するだけでも印象もガラリと変わるので、これからは意識してみてくださいとおっしゃっていました。

  • 「タンギングの練習方法は?」

    曲によってタンギングの仕方を変えるために、実際どのように練習するかアドバイスをいただきました。まず、鋭く硬い音を必要とするときは「TAH(タ)」。柔らかい音を必要とするときは「DAH(ダ)」を意識して演奏するそうです。
    ダブルタンギングも同様に「TAH-KA(タカ)」が硬い音。「DAH-GA(ダガ)」が柔らかい音です。
    練習方法は4分音符=60ぐらいのテンポで、4分音符→8分音符→3連符→16分音符の順にコントロールする。
    その際に「タ」の音と「ダ」の音は別々に練習し、区別がつくようになった後、交互に吹いたりするなど、一緒に練習していくと良いそうです。またレガートタンギングを必要とする曲を吹くときは必ず、スライド(ポジション)と息のスピード(舌)が合っているかが最も重要だとアドバイスいただきました。

  • 「スケールでアドリブ力を鍛える!?」

    アンドレ氏はスケール練習で、一音抜いたり、一音・半音変えたりするだけで、曲に変わるとおっしゃっており、実際にそれらのフレーズを取り入れて曲を吹いていました。
    もちろん突然アレンジができるようになったわけではなく、最初はスケールの書いてある楽譜の下に1から8まで番号と好きな場所に♭(フラット)や#(シャープ)を書き込んでオリジナルのフレーズを作っていたそうです。
    自分でバリエーションを増やしていくために、CDやいろんなプレイヤーの即興を聴きながら、日々練習に“遊び”を採り入れることのできるスケール練習はアドリブ力も鍛えられる唯一楽しい練習だそうです。
    なので、「スケール練習で飽きたといっている人は教えてあげたい!」とおっしゃっていました。

  • 「フレーズはどのように頭の中で考えて吹いていますか?」

    実演でもオリジナルのフレーズをスラスラ吹いていましたが、アンドレ氏は「ドレミ(音)」で考えてはおらず、スケール練習と同様1~8の数字を音に割り当てて(度数で考えて)吹いているそうです。
    音ではなく数字で考えることによって、さまざま調(キー)でセッションするときもすぐに対応できるとのことです。

  • 「ビブラートはどのように吹いていますか?」

    スライドでのビブラートも、口や顎を使ったビブラートでも、どちらも自分に合っている奏法が重要で、曲によって使い分けする場合もあるそうです。
    アンドレ氏は、ロングトーンの練習にビブラートを採り入れていたそうです。
    口でビブラートを行うときは「Wah-O(ワオ)」というようにゆっくり口を動かし、練習していくと良いそうです。
    タンギングの練習と同様にメトロノームをテンポ60に設定して、「4分音符→8分音符・・・」と徐々に速くすると自然にビブラートが身につくとおっしゃっていました。
    また、スライドでビブラートを行うときは、息のスピードと手の動きに注意して練習することだそうです。

  • ANDRE HAYWARD & CHRIS JONES (CD)
    「WAY BACK HOME」
    ¥2,500(税込)
    <収録曲>
    WAY BACK HOME
    FADED REGRETS
    TRICROTISM
    SONNET FOR LADY B
    BIRD LIVES
    REMEDIOS THE BEAUTY
    DRE’S BLUES

    <参加ミュージシャン>
    Andre Hayward(Tb)
    Chris Jones(Ba)
    Tom Brechtlein(Dr)
    Damian Garcia(P)
    Gene Centeno(A&Tsax)

    来日直前に収録したそうで、とても聴き応えのあるCDです。
    ウインドクルー店頭にて販売しております。数量限定ですが、直筆サイン入りもございます。
    今回のイベントにご来場できなかった皆さまにもぜひ聴いていただきたい1枚です!
    ※売り切れ次第、当店での販売は終了となります。

  • 【アンドレ・ヘイワード氏 プロフィール】

    米国テキサス州ヒューストンに誕生、11歳でトロンボーンとチューバをはじめ、19歳でRoy Hargrove氏のツアーに抜擢される。
    かのBetty Carter氏のバンドメンバーとしてツアーやレコーディングにも5年間参加し、2003年には国際セロニアスモンクコンペティションで優勝。
     
    その後Wynton Marsalis and Jazz at Lincoln Centerのメンバーに選ばれ、Chick Corea、Bobby Hutcherson、John Lewis、Curtis Fuller、Joe Lovano、Joshua Redman、Duke Ellington Orchestraなど多くのトップミュージシャンとも共演、Austin在住の現在もワールドクラスのジャズバンドの全米/世界ツアーに頻繁に参加している。
    またトロンボーンの教授としてNew England Conservatory of Music(Boston)、New York University、University of North Texas、など一流の音大で教鞭をとってきたので、ツアーに出るたび各地でマスタークラスを開講、後進の成育にもつとめている。(原文のまま)