植田 充城 (D) |
京都大学 ダーク・ブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ
2008年 第39回大会出場 (敢闘賞受賞) |
Duke Ellingtonの空気感
私が所属していたDark Blue New Sounds Orchestraは、日本では珍しいDuke Ellingtonのナンバーしか演奏しないバンドでした。
今でも鮮明に記憶に残っていることは、何といっても「8位、敢闘賞…京都大学Dark Blue New Sounds Orchestraの皆さんです!!」という国府さんの声です。夏前から山野曲の練習を始め、毎日必死に練習し、苦しんだことが実を結んだ瞬間でした。
コンテンポラリー・ジャズが流行っていますが、私が伝えたいことは「空気感を作ることの大切さ」です。Duke Ellingtonの曲は、テクニック的に難しいということは少ないですが、独特の空気感を作ることの難しさがあります。その空気感を言葉で表すことは不可能ですが、あえて一言でいうと「グニャグニャ」です。しかし、その空気を追及している時、本当にJazzの奥深さやDuke Ellingtonの偉大さに気付かされました。山野で演奏した曲も、ドラムはテクニック的に難しいことは全くありませんが、ただシンバルレガートをしていても全く曲が生きてきません。少しのタイミング、音の強弱を追及し空気を作ることが本当に大切だと感じました。
これから山野に出るバンドにも、その曲の空気感を追及にすることを大切にしてもらいたいと感じています。苦しんだ後には必ずその見返りがきます。大いに仲間と苦しんで、山野で最高の演奏をし、良い思い出を作ってほしいと思います。
私は今、京都の高校で吹奏楽部の顧問をしておりますが、「全国大会出場」という目標に向かって、私自身も部員達と共にたくさん苦しみたいと思います。 |
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