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落語特集TOP 銀座の噺処 オススメの一席 オススメの一席(その2) 当世噺家いろは歌留多 ご隠居見習のつぶやき
 

  今年も開催される、真夏の恒例落語会「プチ銀座落語祭」。番組内容は別頁でお知らせの通りだが、どれに行くかで迷っている方へ、今“特に”注目をしておきたい落語家の登場する会を中心にご紹介。

  まずは初日。幕開きは、昨年文化庁芸術祭優秀賞を受賞し、その芸にいよいよ円熟味が増してきた五街道雲助師匠と、その弟子による「雲助一門会」。筆頭弟子の桃月庵白酒は今回欠席だが、女性の登場する長屋噺から三遊亭圓朝作の連続物まで、最近“聴かせる”落語を得意としている二番弟子の隅田川馬石師匠。そして、今秋には真打昇進が決まり、蜃気楼龍玉(しんきろう・りゅうぎょく)という、読むにも書くにも難しい名前を襲名することになった三番弟子の五街道弥助さんの確かな描写の落語を楽しみたい。

  二日目は三平一門実力派の落語を。初代林家三平一門というと、どうしても漫談系の高座が多いように思うかも知れないが、そんな先入観は捨てるべき。ここにきて林家種平の古典落語が面白いのだ。親しみやすい語り口で、分かりやすい落語の道を、時に脱線しながらも進んでいく。そんな種子島出身の種平師匠が、江戸っ子に変じて啖呵を切りまくる『祇園祭』と、男女の情愛を描いた『幾代餅』の二席を演じるというのだから注目しない訳にはいかない。競演するのはこれまた林家の本格派林家錦平で、時間たっぷりに長講で『大山詣り』を聴かせてくれるということだ。

  最終日は落語の“ヤル気!”と“ヤル気?”が激突する二人会。女性にもてまくりという(?)柳之宮喜多八殿下こと、柳家喜多八師匠のヤル気を引きずり出すのは、人気の若手落語家・古今亭菊之丞師匠。柳家に伝わる滑稽噺に鋭いメスを入れ、独自の落語の世界を作り続ける喜多八師と、古今亭の落語の特徴でもある粋と艶で落語を語り上げる菊之丞師の丁丁発止からは目が離せない。

  もちろん、他の会もオススメで、販売状況を確認しながら、時間の許す限り興味のある落語会に足を運んでみるのはいかが? (2010/07)
「いろは歌留多 “い”〜」はこちら>>

第七回
 ここのところ動きが活発な“上方落語”。そんな中、吉本興業からガイド本が発売になりました!
『よしもと落語の世界』
  吉本興業×上方落語、初の公式ガイドが登場!
  巻頭では、笑福亭仁鶴と作家の町田康による対談が実現! さらに、落語の継承と発展について、桂三枝と桂文珍が熱く語り合います。他にも、「林家染丸が語る、よしもと落語の『雑芸』力」、「月亭八方・八光の『楽屋ニュース』」、「桂きん枝、桂小枝による『上方落語を聴く会』のススメ」などの企画に加え、笑福亭松之助が様々な職業人に扮するフォトセッションも! 他にも様々な企画を詰め込んで、定価1,400円で好評発売中です!
(発行:ヨシモトブックス/発売:株式会社ワニブックス/ ISBN 978-4-8470-1908-1 )

そもそも落語とは

落語のはじまりは江戸時代。はなしの結末にオチがつくの意味で、落とし噺(ばなし)と言っていたのが語源とされる説が有力です。

また落語を演じる舞台は、高座(こうざ)と呼びます。
江戸落語と上方落語

落語は江戸落語と上方落語に大きく分けられます。

江戸落語は、もともとお座敷で話されることが多く、落語を聴きたいという人に向けての話芸でした。ですから、比較的静かに話芸のみで人々を楽しませます。

一方上方落語は、神社や辻など外で通りがかる人の足を止めさせて、人を集めて演じていました。なので、今でも*鳴物や*はめものなどを多用し、人々の注目を集めるようなスタイルが続いています。江戸落語では基本的に使わず、上方落語で使われるのが、見台(けんだい):小さな机・膝隠し(ひざかくし):見台の前に立てるちいさなついたて・小拍子(こびょうし):手の中に入るくらいの小さな板です。小拍子で見台を叩くことで、場面転換を行ったりします。

*鳴物入り・はめもの…噺の途中で三味線や太鼓の音が入り、情景がより想像しやすくなるもののことです。
落語が聴ける場所

落語が年末の数日間を除いて、毎日行われているのが、定席(じょうせき)と呼ばれる寄席です。現在は、上野鈴本演芸場・浅草演芸ホール・新宿末広亭・池袋演芸場の4つが残っています。上方には、近年、天満天神繁昌亭(てんまてんじんはんじょうてい)ができ、現在唯一の寄席となっています。

寄席では、落語だけではなく講談や、色物と呼ばれる奇術・漫才・江戸曲独楽(えどきょくごま)・紙切りなどが入れ替わり立ち代り行われます。色物と呼ばれる由縁は、寄席の外に掲げている看板の文字が、話芸以外は朱文字で書かれているからです。

落語家が高座に上がる際に、三味線と太鼓で奏でられるテーマソングのようなものを、出囃子(でばやし)といいます。出囃子は、真打・二ツ目の落語家さんはそれぞれ固有のものを持ちます。前座さんは、共通の出囃子です。また、寄席の最終演者…主任(トリ)の出囃子は中の舞(ちゅうのまい)です。出囃子の太鼓を叩くのは、前座さんのお仕事です。

出囃子のほかに寄席の開場時に叩かれる太鼓が、一番太鼓です。“どんどんどんとこ〜い、どんとこーい、どんとこーい”、と叩かれます。終演後に叩かれるのが、追い出し太鼓です。“出てけ出てけてんでんばらばら”、と叩かれます。これも同様に前座さんのお仕事です。
落語家さんて・・・

落語家の身分制度は、江戸落語では、前座・二ツ目・真打と3つに別れています。前座には、羽織を着ることが許されていません。二ツ目になると羽織を着て人前で落語を口演することができます。また、師匠と呼ばれるのは、真打のみです。

上方落語にはその身分制度はなく、師匠から許しを得れば、一人前の噺家として独り立ちが許されます。

古典と新作

古典落語と新作落語と大きく2つに分類されますが、明確な線引きがあるわけではありません。1つの目安としては、10人以上の落語家が口演するものは、古典落語と考えて良いと思います。

また、落語本編に入る前に語る導入部分を枕といいます。枕で本編の伏線を張る落語家もいます。(分かりにくい言葉の説明を行う等) 枕での観客の反応をみながら、演目を決める場合もあります。
亭号は落語家の苗字

落語家の苗字のようなものが、亭号(ていごう)です。

現在代表的な亭号は、桂(かつら)・古今亭(ここんてい)・三遊亭(さんゆうてい)・立川(たてかわ)・林家(はやしや)・春風亭(しゅんぷうてい)・柳家(やなぎや)・笑福亭(しょうふくてい)などです。

噺家さんのお名前は、おおよそ師匠のお名前から一文字もらってつけられます。
主な落語家さん

≪江戸落語≫

  • 桂三木助(かつらみきすけ)
  • 桂文楽(かつらぶんらく)…“黒門町の師匠”の愛称で有名
  • 古今亭志ん生(ここんていしんしょう)
  • 古今亭志ん朝(ここんていしんちょう)
  • 三遊亭圓歌(さんゆうていえんか) 前名:三遊亭歌奴(さんゆうていうたやっこ)
  • 三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)…近代落語の祖と言われる。圓朝作の落語は数多く存在する。真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)・牡丹灯篭(ぼたんどうろう)・四谷怪談(よつやかいだん)・芝浜(しばはま)・文七元結(ぶんしちもっとい))
  • 三遊亭圓生(さんゆうていえんしょう)
  • 三遊亭円丈(さんゆうていえんじょう)…現在の新作落語の大きな流れを作った落語家。円丈チルドレンと呼ばれるフォロアーが多く存在します。
  • 立川談志(たてかわだんし)…もとは五代目柳家小さんの弟子。その後落語協会を脱退し、落語立川流を創設、家元となる。
  • 立川志の輔(たてかわしのすけ)…ためしてガッテンでお馴染み。立川談志の弟子。新作落語、改作の古典落語ともに高評価です。もっともチケットの取りにくい落語家の一人。
  • 林家正蔵(はやしやしょうぞう)…当代は、こぶ平が襲名。先代の正蔵は、林家三平が亡くなったあとに、正蔵の名前を海老名家に返上し、彦六と名乗りました。
  • 春風亭小朝(しゅんぷうていこあさ)…落語界の名プロデューサー。金髪クソブタ野郎で一躍時の人。
  • 春風亭昇太(しゅんぷうていしょうた)…創作落語の会SWA(すわ)のメンバー。型にはまらない落語を展開。
  • 柳家小さん(やなぎやこさん)
  • 柳家小三冶(やなぎやこさんじ)…現在もっともチケットの取りにくい落語家の一人。マクラが長い事でも有名。
  • 柳家喬太郎(やなぎやきょうたろう)…現在の落語界で絶大な人気を誇っています。新作落語で人気を博していましたが、近年古典落語にも力を入れています。円丈チルドレンのひとり。
  • 柳家花緑(やなぎやかろく)…五代目柳家小さんの孫。

≪上方落語≫

  • 桂米朝(かつらべいちょう)…人間国宝。上方落語の重鎮。
  • 桂枝雀(かつらしじゃく)
  • 桂三枝(かつらさんし)…いらっしゃ〜いでお馴染み。新作落語が多数あります。
  • 桂文珍(かつらぶんちん)
  • 笑福亭松鶴(しょうふくていしょかく)…仁鶴(にかく)・鶴瓶の師匠。
主な噺
  • 明烏(あけがらす)…ウブな若旦那が始めて吉原に女郎買いに行く噺
  • 愛宕山(あたごやま)…大店(おおだな)の旦那が皆をひきつれて、京都の愛宕山へ物見遊山。
  • 厩火事(うまやかじ)…今も昔も変わらない夫婦喧嘩の噺
  • 火焔太鼓(かえんだいこ)…古今亭志ん生の十八番の噺。
  • 掛取り万歳(かけとりまんざい)…「掛取り」とも。いかに年末のかりたてを逃れるか。
  • 鰍沢(かじかざわ)…圓朝作。鉄砲を持った女性に雪の山道を追いかけられます。
  • 金明竹(きんめいちく)…言い立ての妙が聴き所。前座噺。
  • 紺屋高尾(こうやたかお)…いち職人が吉原一の太夫を嫁にもらう噺。
  • 寿限無(じゅげむ)…子どもに人気の有名な噺。長〜〜い名前。
  • 芝浜(しばはま)…圓朝作の名作人情(にんじょう)噺(ばなし)。アル中の魚屋の旦那が見事更生。
  • 真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)…黒木瞳主演で「怪談」という映画にもなりました。
  • 酢豆腐(すどうふ)…上方では「ちりとてちん」。NHKの朝のテレビ小説で一躍メジャーに。
  • そば清(そばせい)…うわばみ(大きな蛇)が食べていた赤い草の正体は?
  • 狸賽(たぬさい)…恩返しにと狸がサイコロに化けて博打にのぞみます。
  • 転失気(てんしき)…前座噺。転失気ってなんのことでしょう?
  • 唐茄子屋政談(とうなすやせいだん)…唐茄子とはかぼちゃのことです。
  • 時そば(ときそば)…落語らしい噺。ひぃふぅみぃよぉ…今何時でぃ。
  • 富久(とみきゅう)…買った富くじが一番富だったのに自宅が火事になり…
  • 錦の袈裟(にしきのけさ)…吉原で大モテしたいと考えた若い衆は、褌を錦で作ろうとし…
  • 不動坊火焔(ふどうぼうかえん)…美人の後家を嫁にした男への嫌がらせ。
  • 文七元結(ぶんしちもっとい)…圓朝作の人情噺。歌舞伎で演じられることもあります。
  • 牡丹灯篭(ぼたんどうろう)…から〜んころ〜ん、夜な夜なお露がやってくる怪談噺。
  • 宮戸川(みやとがわ)…おせっかいなおじさんが、男女の仲をまとめます。
  • 妾馬(めかうま)…別名「八五郎出世」。女(おんな)氏(うじ)無くして玉の輿(こし)に乗る。そしてその兄も。
  • 百川(ももかわ)…実在した料亭が宣伝のために作った、実際の事件を落語化したとされる。
  • 藪入り(やぶいり)…奉公人が1年に2度だけ実家に帰ることが許された薮入りを楽しみに待つ親心。
銀座山野亭おすすめの一席
親子酒 文七元結 壷 算 千早振る
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 明けましておめでとうございます。本年も皆様のご多幸をお祈り申し上げます。与太郎も落語界の発展に微力ながらも日々貢献して参ります。

  さて、一月になると寄席の方では10日まで正月初席の興行が行われ、普段とはまた一味違ったお正月ならではの華やかさが味わえたり、あちらこちらで独演会など様々な落語会が開催され、落語ファンにとってはいつも以上に楽しみな時期であったりします。

  まぁその落語会でこの季節もっともよく出てくるのは「初天神」ではないかと思います。特に前座さん、二つ目さんなどが演じるネタでもあります。主人公が天満宮のお祭りに行こうとするが、その途中に自分の子供に天満宮に連れて行ってくれとせがまれる、無事に天満宮につくものの…あとは聴いてのお楽しみっ! 様々な師匠方が演じております。どれもリアルで滑稽で心温まる噺です。どうぞ聴き比べてお楽しみ下さいっ!! (2010/01)
与太郎…銀座本店1F スタッフ。最近、落語の魅力に取りつかれています。元はロック好き。落語とロックの共通項って何だろう!?