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JamSpot

山野
(以下Y)
遂に日本でのデビュー・アルバムが発売されましたね。
マット
(以下M)
ありがとう! 僕自身もとても興奮してるよ。もともとレコーディングしていたときから『このアルバムを引っさげて世界各国で歌いたい』と思っていたし、ミュージシャン仲間から『日本は僕らの音楽を素直に聴き、受け入れてくれるいい国だよ』と訊いてただけに、日本で僕のアルバムが発売されてうれしいよ。また、年末にはライヴで日本に戻って来られそうなんだ。ファンになってくれた人たちに生のステージを見せられることも決まって、今とてもハッピーな気分だよ。
Y
日本にどんな印象を持ちましたか?
M
あまり特別な印象は持っていなかったよ。でも、実際来てみると日本人は誰もが優しいし、街がとても綺麗だね。何より僕らの音楽…とりわけJAZZをこよなく愛する人たちが多いことに驚いたよ。現在滞在していても、ホテルのラウンジやテレビからJAZZのナンバーがそこかしこで流れて、改めて日本人はJAZZ好きなんだと知り、僕はとてもうれしいよ。
Y
子供の頃はオペラ歌手を目指していたと訊きましたが?
M
僕は7歳の頃に音楽学校の少年合唱団に入り、それから10年も公演で世界中を回っていたんだ。でもプライベートでは当時流行ったPOPSやハウスミュージックを好んで聴いていて、17歳のときに友達から勧められたフランク・シナトラやビリー・ホリデイのCDを聴いて一気にJAZZにのめり込んだんだ。いつしか彼らの歌に合わせて口ずさむようになり、仕舞いにはカラオケを手に入れてシナトラばりに歌ってたよ。
Y
日本デビューアルバム「バック・イン・タウン」はどんなアルバムですか?
M
ひとことで表すと“JAZZ POP(ジャズポップ)”かな。オリジナル曲からスタンダードナンバーまで、ダイナミックなビッグバンドJAZZサウンドをバックに歌ってるから、JAZZをあまり聴いたことのないPOPSファンにも聴いてほしい。また「モア」や「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」といったスタンダードナンバーも斬新なアレンジを施しているから、オリジナルを知っている大人のJAZZファンにも“新しいJAZZのサウンド”として、きっと受け入れてもらえると確信してるよ。
Y
確かにタイトル曲(1曲目)はドラムやホーンセクションの畳みかけるサウンドに乗せて粋に歌い、真ん中あたりにはスローな曲もあって、とても聴き応えがありますね。
M

ありがとう。それは僕の意図していることなんだ。JAZZという音楽はとても幅が広く奥が深い。だからフレキシブルなナンバーからロマンティックな曲まで、これからも僕はバランスよく歌い続けていきたいし、たくさんの作品を残すのが僕の夢でもあるんだ。

Y

歌い方がフランク・シナトラに似ていると言われませんか?

M
17歳のときに初めて彼の歌を聴いたときの印象があまりに強烈だったし、大好きだから似てきたのかも知れないね。彼は70年以上もショウビズの頂点に君臨したけど、僕もそうなるかは正直わからない(笑)でも似てると言われることは光栄に思うよ。
Y

あなたの“バック・イン・タウン”であるカナダのトロントという街はどんなところですか?

M トロントは他民族が住み多文化が共存する素敵な都市だね。様々な人たちのコミュニケーションから生まれるものも多彩で、それは音楽にも当てはまり、僕も住んでいて様々な音楽に触れることが出来るのはとても幸運だと思ってるよ。
Y

最後に、JamSpotを読んでる音楽ファンにあなたからのラヴレターだと思ってメッセージを書いてくれませんか?

M OK、心を込めて書きますね(笑)(といって色紙を渡し、書いてくれたメッセージは上に)
Y

何と書かれたのですか?

M “皆さん、ビッグバンド時代の音楽が大好きな方も、新しいPOPミュージックを愛する方も、僕のアルバム「バック・イン・タウン」を是非手にして聴いてください。音楽をこよなく愛する、あなたのお気に入りの1枚になりますように” これでいいかな?
Y

素敵なメッセージをありがとうございます。






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第54回<エイミー・ワインハウスは「リハビリに行くより、
家でレイやダニー・ハザウェイを聴いていたほうがマシだ」と言う>

 新星。

  このところヘヴィー・ローテーションになっているのが、イギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスの新作アルバム『バック・トゥ・ブラック』だ。1983年9月14日イギリス生まれの現在24歳。

 20代から50代まで幅広い層から支持を集めている彼女のサウンドは、60年代のロネッツやモータウン・サウンドなどを元に作っていてかなり昔風。メロディーもイギリスものだけに日本人受けする。しかも、プリンスからオープニング・アクトをやらないかと誘われたり、ミック・ジャガーと共演したりと、ミュージシャン間の人気も抜群だ。

 15歳で高校を放校となり、酒と男に溺れ、酒のリハビリに行けとマネージャーに言われたところ、そのマネージャーのクビを切り、その時のことを曲にしたのが「リハブ」だという。「リハブ」には、レイやハザウェイがでてくる。

  「リハビリに行かせようとしたって、絶対行かない。家でレイ・チャールズを聴いてたほうがマシ。70日も(施設に)入ってるなんて、とっても無理無理無理。どうせリハビリ行ったって何も覚えやしないんだから。リハビリに行ったらあのダニー・ハザウェイから学べることだって学べなくなっちゃうんだから」

 それは確かに、彼女にとってはリハブに行くより家でミスター・ハザウェイ聴いてたほうがいいかもしれない。コンサートやインタビューのドタキャンも日常茶飯事、それだけ破天荒なエイミー。プリンスが気に入るというのもわかる。日本での快進撃はこれからだ


SOUL SEARCHIN’今までの掲載分はこちらから>>

第54回:2007-11

 今月のキーワードは「中秋の名月は、ジャジーな歌声と共に」でしょうか。人肌が恋しいこの季節、不思議と欲したくなるんですよね、ジャズ・ヴォーカルが。< Autumn In New York> < Autumn Leaves>他、秋を題材にした作品の多くが、心に沁み入る名曲だったりすることも何処か関係しているのかもしれませんが、それに合わせるかの如く数社から、“イイ女”“イイ男”のジャズ・アルバムがリリースされるのはただただ嬉しい限り。

  今月はそこから2枚ご紹介したいのですが、まず最初に登場するのが10月24日にキング・レコードからアルバム『ラヴ・レターズ』でデビューを飾るジョエルです。彼女、生まれはアメリカながら母親は日本人という血筋で、なるほど、その美しいルックスには確かに和の香りも感じられます。ただし、ヴォーカルは完全にネイティヴで、声質もピッチも文句無しの一級品。また、その世界感構築のためでしょうか、レコーディングはスウェーデンで行われ、これが実に瑞々しい、透明感を醸し出しています。しかも、バックはピアノとベースだけ、というシンプルな編成ですがこの試みは大成功。収録曲は全てお馴染みのスタンダードですが、実に新鮮な気分で楽しむことが出来ました。注目して損はありません!

  そしてもう1枚は、オランダの好青年、ウーター・ヘメル。11月7日にアルバム『ヘメル』がビクター/P-Vineからリリースされる彼は、ジャズとポップを今風にクロスオーヴァーさせたまさに旬なアーティスト。マイケル・ブーブレほどアメリカ・ショービズ界の香りは漂わせず、かと言って、単なるジャジーなシンガー・ソングライターと紹介するのも気が退ける、なかなかの逸材です。そう、スタンダードを歌うのではなく、あくまでも自作曲で勝負、ここがポイントです。ルックスはかなり甘めでまさに“ハメル王子”という感じ。秋ながら飽きのこない、バラエティの豊かさも特筆ものと言えますね。


今月はこれがCOOL 今までの掲載分はこちらから>>


『JamSpot』2007年2月号に掲載された CHAGE and ASKA インタビューの完全版です。こちらから>>



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