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| 現在販売されているのは、Jaguarの生産が開始された1962年型の復刻版。 |
1950年代半ばに巻き起こった、エルヴィス・プレスリーを頂点とするロックンロールの波は、エレキギターの急激な需要増をもたらした。その結果、ギター・メーカー各社が競うように新機種を発表し始める。フェンダー社もその例外ではなかった。
レオ・フェンダーが最初に目論んだのは、ストラトキャスターの上位機種の開発である。この開発に当たりレオがターゲットとしたのはジャズを好む、いわゆるアダルト層であった。さらにこのターゲットに向けて、ギターのみならずベースも併せて開発されている。これが後にJazzmasterとJazz Bassとして実を結ぶ。この二機種は、それまでの機種(ストラト、テレキャスター、プレシジョンベース)と異なり、オフセット(左右非対称)のボディ形状を持ち、サウンド・バリエーションが豊富であるという共通点を持っていた。
Jazzmasterの場合、音色のバリエーションをより生かすために、別回路のプリセット・トーンを瞬時に変えられるスイッチが付けられた。またジャズを中心とするハイエンド・ミュージシャンの要求に応えるため、従来のストラトキャスターやテレキャスターより弦のテンション(張りの強さ)を弱くして太い弦を張ることで、あえて広いダイナミックレンジを求めずに中音に偏ったサウンドを作っているのが最大の特徴だ。
1958年、満を持してJazzmasterが発表された。フェンダーの思惑とは裏腹にこのモデルは、ジャズ・ファンからの支持を得ることができなかったのだが、当時のサブカルチャーを愛する学生を中心によく売れるという皮肉な結果となった。ちなみに90年代前半に学生のサブカルチャーを中心に盛り上がったグランジ・ロックで、再びこの楽器に注目が集まっている事も非常に興味深い。
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| Jazzmasterは58年から生産されているが、現在販売されているのは最も安定したスペックとなった62年型の復刻モデル。 |
1960年代初頭、益々拡大するエレキギター・マーケットで、レスポール・モデルを中心とするミディアム・スケールのギターが認知されたことを受けて、レオがその対抗モデルとして開発したのがJaguarである。
従来のフェンダー・ギターの弦長は25.5インチ・スケールで作られていたが、それに対してレスポール・モデルは24.75インチ・スケールで作られていた。レオは更に弦長を短くして、素早い指の動きを可能にしようと試みたのである。その結果、採用されたのは24インチ・スケールという独特な仕様であった。既存のフェンダー・ギターの最上位モデルとして、基本的にはJazzmasterのスタイルを踏襲し、スケールをミディアムに変更し、フレット数を従来の21から22に増やすという手段が取られた。そのためJaguarはJazzmasterとほぼ同様のサウンドを持っている。
Jaguarは1962年に発表された。この時期、プレスリーの入隊、バディ・ホリーの飛行機事故死等によりロックンロール、ロカビリーが衰退しつつあり、アメリカ西海岸ではギター・インストゥルメンタル中心のサーフ・ミュージックが台頭してきていた。Jaguarは、そのサーフ・ミュージックの波に乗って人気を博した。
その後、役目を終えたこれらのモデルは、74年にJaguar、80年にJazzmasterがそれぞれ廃番となったが、現在はグランジの影響で人気再燃により復活を果たしている。 |