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メンテナンスMEMO 【第1回】
管体のひび割れについて(前編) 〜原因と予防〜


寒く、乾燥する季節になってきました。お使いの楽器の調子はいかがですか?
クラリネットの調整や日々のお手入れ方法について取り上げる『メンテナンスMEMO』、第1回目は、この時期特に気になる管体のひび割れのお話です。
※各画像の説明は、ページ下に記載してあります。

■まずはセルフチェックを!
楽器が温かい状態ですと、割れが開いて見つけやすくなります。逆に冷えると閉じてしまって見えにくくなるので、セルフチェックをするなら、演奏直後の楽器が温かい状態のときに、最も割れの起こりやすい上管の上部3分の1部分を中心に見ていただくことをおすすめします。管体に対して平行に走る筋(線)を見つけたら、要注意です。

割れは、放置しておくと深く長くなっていき、修理にかかる期間や金額がアップしていきますので、見つけたらすぐに演奏を中止して、リペアマンにご相談ください。

※ほとんどのクラリネットは、製造時、オイルや塗料などで表面加工をしてあります。手がよく触れる部分はその表面加工がはがれてしまい、購入時よりも木目が目立つようになる場合があり、それが割れのように見えることもあります。木目なのか割れなのかの判別はとても難しいので、リペアマンにご確認ください。

■ひび割れの原因
木には、乾燥している時や温度が低い時に収縮し、多湿の時や温度が高い時に膨らもうとする性質がありますので、管体の内側と外側で、急激な温度や湿度の差があったときにひび割れが起こりやすいといえます。
特に冬の時期は、冷たい外気や室温によって楽器の表面がかなり冷えた状態で吹き始めることが多いと思います。人間の吐く息は、体温とほぼ同じ温度、つまり36度〜37度前後であるため、冷えた楽器に急に温かい息を吹き込むと、管の内側が温められ一気に温度が上昇します。そこで木は外へ膨らもうとしますが、外側は低温で収縮しているため、この温度差に耐えられなくなって、ひびが入ってしまうことがあるのです。
冬に限らず、湿度が急に高くなる梅雨時期や、エアコンなどの影響を受けやすい夏でも、同様にひび割れが起こる危険性がありますので注意が必要です。


■ひび割れの予防
ひび割れを完全に防ぐ方法はありませんが、吹き始める前に管体を触ってみて冷えていると感じる場合は、軽く握ったり洋服の内側に入れたりして、体温に近づけ室温に慣らしましょう。温かい息を吹き込んで、楽器の温度を上げている場面をよく見かけますが、ひび割れを防ぐ方法としてはおすすめできません。
また、管内に水分が溜まった状態にしておくと、管体内外の温度や湿度の変化が起きやすいので、演奏中はスワブを頻繁に通して、水分を除去してください(環境にもよりますが15〜30分に一度以上が理想です)。休憩時間で楽器を置いたままにする場合にも十分にスワブを通し、楽器をいったんケースにしまうか全体にクロスをかけるなどして、なるべく外気の影響を受けない状態に保ってください。

管体のひび割れについて(前編)はいかがでしたか?
次回は、管体のひび割れについて(後編)〜割れてしまったらどうする?〜をお届けします。



■画像の説明
※画像1:レジスターキィを外した状態。レジスターキィのトーンホールから下にかけて割れています。

※画像2:画像1を拡大した画像です。トーンホールの上側にも割れが見えます。

※画像3:上管の上部3分の1部分を正面から見た画像です。上管は、小さなタンポが密集しているため、割れが起こりやすいと言えます。

※画像4:上管の上部3分の1部分を後ろから見た画像です。レジスターキィ周辺も割れが起こりやすい箇所です。

※画像5:クロスを2枚かけて全体を覆った画像です。わかりやすいようにバレルとベルの端をクロスから出しましたが、通常はすっぽり覆ってしまった方がいいでしょう。

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